独立守備隊司令部






 本来は1929年、奉天派軍閥の一人である湯玉麟の公館として建てられたが、満洲国建国後は南満洲一帯の治安維持を受け持った日本軍の最高司令部として使われるようになった。中華人民共和国建国後は、中央人民政府副主席、東北人民政府主席である高崗の住宅となり、その後瀋陽市中級人民法院となっていた。





houten_geore_115:奉天第一独立守備隊司令部


 現在は「湯公館食府」というレストランになっている。

古絵はがき(表) 裏面

現在の写真


houten_geore_167:奉天だより(其五)獨立守備隊司令部――


 「満洲国内の旅行に又その居住に吾人が枕を高くして安眠出来るのは一つに守備隊の駐在あるが為めである。それ丈けに守備隊の任務は実に重大で、その辛労は一方でない。明治三十九年七月南満洲鉄道守備の為め予備役を以て六ヶ大隊を編成し普蘭店、長春間及び奉天、安東間の鉄道沿線各地に分屯して専ら鉄道の警備、電線保護の任に当ったのが独立守備隊の始りである。司令部はこの各部隊を統轄しているもので事変前までは公主領にあったが現在は奉天にあり、その庁舎は旧軍閥時代湯玉麟の邸宅で、彼が曾て熱河に暴威を振い、省民の膏血を搾って建築したもの丈けに高荘完美贅を尽くしている。『一木一石悉是熱河省民膏血』と云うも敢て過言ではあるまい矣。」

古絵はがき(表) 裏面

現在の写真


houten_geore_187:奉天だより(其五)獨立守備隊司令部


 houten_geore_167と同じ写真。宛名面は違う。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)