四平街






 小西門と小東門を結ぶ商店街。5階建ての百貨店、吉順絲房などの商店が立ち並ぶ奉天城内でもっとも賑わった商店街である。





houten_geore_073:奉天城壁より見たる城内四平街の偉観


 彩色写真。多くの自動車・自転車・人力車・行人が道を行き交うところを撮影したもの。

古絵はがき(表) 裏面

現在の写真


houten_geore_128:(奉天)車馬織るが如き城内中華人街の殷賑


 多くの自動車・自転車・人力車・行人が道を行き交うところを撮影したもの。撮影場所は吉順絲房の近く。

古絵はがき(表) 裏面

現在の写真


houten_geore_168:奉天だより(其六)奉天城内四平街――


 「周囲約六キロ、高さ九米、その壁上では野砲の放列を布くことが出来るという。灰黒色の磚壁によって堂々たるう城廓を築く城内、その磚壁に八門があって、城内に通ずる大街路は其処から井字形に開け城内交通路の骨子を成している。四平街はその大街路の一つで、小西門から小東門に通じ、他の大街路との交叉点に鐘楼、鼓楼を設けている。城内では最も繁華な商店街で吉順絲房等の百貨店大商店が櫛比し、文字通り人馬織るが如く四時雑踏を極めている。百貨店吉順絲房のバルコニーに昇ると城内の大景観が一眸にあつまる。儼然と繞る方形の城壁やその城壁の中の大きな楼門、華麗なる甍高く聳える宮殿、もと張作霖の官邸であった豪壮なる洋館、扨ては城外の喇嘛塔、兵工廠の煙突など流石元、明、清諸時代から今も尚ほ満洲一の盛都として誇るに足るそれは堂々たる街観である。」

古絵はがき(表) 裏面

現在の写真


houten_geore_188:奉天だより(其六)奉天城内四平街


 houten_geore_168と同じ写真。宛名面が違う。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)