奉天故宮玉座






 奉天故宮についてはhouten_geore_016に参照。写真は鳳凰楼の内部にある玉座。





houten_geore_166:奉天だより(其四)宮殿鳳凰樓と玉座――


 「清初の栄華を集めた宮殿は、城内の中央に在る。清の太祖高皇帝、太宗文皇帝の皇居であって、今を距る二百八十余年、崇徳二年の建造に係り、康熙十一年及び光緒年末に修復したものである。宮殿の周囲に三ツの宮門があって、中央を大清門、東を文徳坊、西を武功坊と云う。大清門に向って崇政殿があり、階段を上ると清の盛時を偲ばせる彫龍鏤玉の玉座がある。名の如く皇帝が諸臣を召して、親ら政を聴いた処である。崇政殿の後方に巍然として聳えるのが鳳凰楼で、歴代の聖容を奉安して居るという。便殿であった清寧殿は更に其の後にあり、左右には皇子、皇妃の宮房が相対し、整然として並んでいる。宮殿の一劃黄甍朱壁相映じて彫刻精緻、金色燦然たる古代東洋芸術の極致は唯感嘆の声あるのみである。」

古絵はがき(表) 裏面

現在の写真


houten_geore_186:奉天だより(其四)宮殿鳳凰樓と玉座


 houten_geore_166と同じ写真。宛名面は違う。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


houten_geore_182:奉天宮城崇政殿内皇帝玉座


 奉天故宮についてはhouten_geore_016に参照。写真は崇政殿内の皇帝玉座をクローズアップして撮影したもの。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)