玉泉山




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 玉泉山は北京城の西北、頤和園の西にある小山である。主峰は海抜100m、地面からの高さ50m。山上には奇岩や洞穴が散在し、景勝地として有名である。金の時代に皇帝・章宗(1168~1208)が行宮・芙蓉殿をこの地一帯に築造した。山の南麓には「玉泉」という泉が湧き、その滾々と湧き出る景色が「玉泉趵突」と名付けられ、「燕京八景」の一つに数えられている。「趵突」とは泉水が勢いよく湧出する様子を表す形容詞である。元代に昭化寺が建てられ、明の正統年間には華厳寺が南麓に造られた。





pekin_geore_003:北京 玉泉山


 手前に見えるのは華蔵海禅寺石塔。清代の乾隆年間の建造であり、高さ約15メートル、八角七層。奥に見えるのは玉泉山の主峰上に建つ玉峰塔である。高さ約50メートル。皇帝の庭園であった頤和園から眺める玉峰塔は美しく、乾隆帝により「玉峰塔影」と名づけられた。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


pekin_geore_025:北京玉泉山


 玉泉山の主峰に建つ玉峰塔を麓から仰ぐ。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)