中央通り①






 中央通りは新京駅前の北広場南端より南に伸びる大通り。満鉄付属地の中軸となる大通りの一つであった。中央通り沿いには警察署や郵便局、図書館などの行政施設や新京神社などが作られた。この通りをさらに南に延伸したのが大同大街である。






sinkyo_geore_020:駅前、中央通の美観


 新京駅前の北広場南端より中央通りを望んだ景観。左手の木立の先はヤマトホテルの敷地である。1907年着工、1909年完成。ロシアや清朝の高官との折衝の場としても用いられた。右手は満鉄新京総合事務所。旧長春俱楽部を取り壊した跡地に建てられた。1936年7月竣工。右手奥の尖塔を有するゴシック建築はキリスト教会である。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


sinkyo_geore_029:中央通りの朗景


 南から北の新京駅方面を見た風景。右手の望楼を有する建物は不明。右手には複数の乗用車が走る。新京駅から南の市街地へ向かう車か。
 左手手前に街灯があるが、その奥に電柱が立ち電線が複数伸びている。基本的に大通りでは地上に電線を用いず、すべて地下に埋設することになっていたが、満鉄附属地で作られていた電線網を敢えて地下に敷設しなおすことはなかったようだ。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)