執政府






 執政府と宮内府は同一の建物。1932年3月9日に行われた愛新覚羅溥儀の執政就任式は、臨時執政府とされた旧吉長道尹公署で施行されたが、4月3日に旧商埠地北東部の高台にある旧運局跡に移転した。溥儀の皇帝即位にともない宮内府と名が改められた。





sinkyo_geore_039:一国統摂の元府として君臨する執政府


 この絵葉書は正門ではなく宮内府西側の乗馬場の近くにあった興運門の写真である。中央には満洲国の国旗が掲げられる。時計の針は午前8時半前を指し示す。(李重主編「偽『満洲国』明信片研究」には同じ建物を写したと思われる絵葉書が収録される。そこには中央に「興運門」の額が掲げられ、時計があった場所が紋章となり旗は掲げられない。)
 

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)