関東軍司令部






 関東軍司令部は当初旅順に置かれ、満洲事変直後に奉天に移転。満洲国建国後の1932年10月30日に新京へと移転した。この新庁舎が完成するまでは一時的に仮庁舎(sinkyo_geore_006)を用いた。
 新庁舎は新京の官公庁建築としては、早い時期に着工された。設計は関東軍経理部、施工は大林組。1934年竣工。児玉公園の南に道路を隔てて建設されたこの庁舎は、日本の城郭建築の形態を模した特徴的な屋根が架けられる。満洲国の政府庁舎の正門の大きさは、この関東軍司令部庁舎が基準となった。関東軍司令官は駐満日本大使を兼ねたので、司令部に大使館が置かれることになった。附近には司令官官邸、憲兵隊司令部、日満軍人会館など日本軍関連施設が多い。なお、この建物は中国共産党吉林省委員会庁舎として現在も使われ続けている。






sinkyo_geore_003:関東軍司令部・駐満日本大使



古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)