黄龍公園






 黄龍公園は官庁街である順天大街南端の南東に位置する。1933年着工、1937年完成。新京市街地内で水域面積最大の公園で、公園内の南湖は市民の行楽地となり、湖岸は別荘地となっていた。
 満洲国時代の公園緑地には今日からみても先進的な事例が多く、新京では新市街予定地の小河川・低湿地をすべて公園とし、新市街を楔形に貫く理想的な緑地系統が作られた。河川を堰き止め、雨水を流し込み、雨水調整池も兼ねた親水公園は、夏はボート、冬はスケートを楽しむ場となった。これらの公園は渇水時の非常水源も兼ねている。現在も南湖公園として残され、市民に親しまれている。



sinkyo_geore_013:黄龍公園内、南湖の風趣


この絵葉書は官衙の建物が遠くに見られることから、北の順天大街方向を向いて撮影したものであろう。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)