満洲中央銀行総行






 満洲中央銀行は1932年7月1日に設立。張学良政権下の東三省銀号・黒龍江省官銀号・吉林永街官銀号・辺業銀号の資産などを引き継ぐ形で成立した。当初の主な業務は通貨の統合と安定化に焦点が当てられていたが、日中戦争の勃発とともに開発資金を創出して重工業へ投資することに主眼が移る。はじめ旧長春城内に総行店舗が設けられたが、1934年4月に大同広場に面した新店舗を起工、1938年3月に竣工した。地上四階、地下二階、延べ床面積7843坪の大建築で、正面には10本のギリシア式の巨大な円柱が並ぶ。






sinkyo_geore_002:大同広場より見たる満洲中央銀行総行の偉容


 大同広場から総行を撮影したモノクロ写真。建物は出来上がっているが国旗などは掲げられておらず、あまり手入れされていないように見える木立が景観を遮る。あるいは竣工まもない、営業開始前の時期に撮影した写真か。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


sinkyo_geore_031:(新京)満洲中央銀行総行


 彩色された絵葉書。日章旗が掲揚される。周囲には歩行者や馬車、自動車の往来する姿が写りこむ。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)