大同公園






 大同公園は大同広場の東南に広がる親水公園。河流が大同大街によって分断されるため、道路下に大きな暗渠を設けて水流を流し、集中豪雨の際にも周辺の住宅に浸水しないように配慮された。これは住宅の地下に暖房用のボイラーが設けられていたこととも関わる。
 大同公園は新京の公園の中でも中国人居住地域に近く、ボート遊びは中国人を優先とするなど、多くの中国人に親しまれた。野外大音楽堂、プールなども作られた。公園内には1938年にムッソリーニから贈られたロームルスとレムス(狼に育てられる双子の兄弟)の像があった。
公園には地元の中国人の姿が多く見られた。日本人の姿はわずか。



sinkyo_geore_035:大同公園の景趣



古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)