色彩の好みを国際比較している中で、日本人の白に対する嗜好の高さが浮き彫りになりました。さらにその好みがアジアにも広がっていることから、白嗜好は大陸からの影響であることも分かってきました。このセミナーでは、白に対する好みを中心として、色彩の好みと文化について講義します。また「色の白いは七難隠す」という表現にも代表されるように、「色白肌」の好みとその心理的背景についても、インドネシアや中国での国際比較研究を通してお話します。

講師紹介

早稲田大学名誉教授、常任理事。博士（人間科学）。聖心女子大学卒業、早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。1996年早稲田大学人間科学部助教授、2001年より2019年3月まで同教授。2006年より2010年まで早稲田大学人間科学学術院長・学部長、2010年より2018年まで早稲田大学理事、2018年11月より早稲田大学常任理事。
専門分野は、色彩認知科学、感性認知科学、色彩心理学、感性の文化差・対人認知など。平成4年度色彩学論文賞受賞。

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