学習院大学 法学部 | 法学科|政治学科

大学院紹介Graduate Schools

法科大学院

 学習院大学法科大学院では、少人数教育と手厚い支援体制によって、法科大学院開設以来207名の司法試験合格者を輩出しています。

法科大学院オフィシャルサイト


法科大学院の特長

1徹底した少人数教育

 1学年30名程度の小さな法科大学院ですから、教員と学生との対話型授業を通じて、非常に密度の濃い指導を行っています。教員は、授業を履修する学生全員を把握し、一人ひとりに対してきめ細かく丁寧に指導しています。また、学生は、教員との距離の近さから質問しやすい環境にあり、不安や疑問点を容易に解消することができます。

2質の高い教授陣

 経験豊かな実務家教員と優れた研究実績をあげている研究者教員が、行き届いたカリキュラムの下で教育を行っています。多くの授業では、教員自らが執筆したテキストを用いて講義が行われるなど、著者自身から懇切丁寧な指導を受けることができます。経験豊富な教授陣が、基礎からじっくりと教え、法律文書の書き方を徹底的に指導しています。


支援体制

 学習支援としては、法曹として活躍する修了生が定期的に学習指導を行うプログラムを設け、充実した指導体制を整えています。経済的支援としては、特待生入試およびジャンプアップ入試(早期卒業または飛び入学者対象)の合格者は2年間または1年間の授業料が全額免除となる制度があります。また、一般入試で優秀な成績を修めた場合は初年度の授業料が全額免除となります。このほか、入学後の成績が優秀な学生については、授業料の全額または半額を免除する制度もあります。


入学後のステップ

  1. 特設演習(法曹へのステップアップ講座)※ 法学部
    3年次・4年次
  2. HOP 基礎力 法務研究科
    1年次
  3. STEP 展開力 法務研究科
    2年次
  4. JUMP 発信力 法務研究科
    3年次
  5. 司法試験

特色ある授業

民事起案・刑事起案

 法文書(訴状、準備書面、起訴状、法律意見書など)を作成する能力や、口頭での説得力ある議論を展開する能力といった、法曹に求められる能力を養うための3年生向けの必修科目。学生は2つのクラスに分かれ、前期後期にそれぞれ民事刑事を受講します。判例の読み方や関連する判例・文献の調査方法など既に修得している能力を使って、事実の中から法律的に重要なものを抽出・整理したうえで、法律上の問題点について考察し、考えられる解決策を説得的に提示するトレーニングを行います。

*法学部においても法曹に興味がある人を対象とした「特設演習(法曹へのステップアップ講座)」を開講しています。実際の検事・弁護士・裁判官から話を聞いたり、法律文書の作成方法の基礎を勉強したりすることができます。


授業紹介

各学年の授業をピックアップして紹介します。

1年次 刑法入門
1・2

 法学未修者を対象に、刑法入門1では刑法総論を、刑法入門2では刑法各論をそれぞれ講義するものです。刑法総論では、刑法典総則の規定を基礎としつつ、犯罪の一般的な成立要件を論ずる犯罪論を主として取り扱います。学説の対立が激しく、難解な学術用語も多いため、未修者は、基本的な用語や概念を正確に整理して習得することが要求されます。そのためには、予め指示したテキストや判例、その他の文献を十分に予習してくることが求められます。刑法各論では、生命、身体、自由、財産に対する罪(個人法益に対する罪)を中心として、その個別の犯罪成立要件を検討します。なお、条文の解釈は、最終的に判例によって確定されますので、「生きた法」としての判例の現状を認識・理解することが不可欠となります。そこで、教材である『判例刑法総論(第7版)』、『判例刑法各論(第7版)』に収録された判例につきましても、テキストと同時に予習が不可欠です。この授業は、基本的に講義形式をとりますが、適宜、対話形式も採用します。

2年次 応用民法
1~4

 民法の財産法の学力を鍛え直し、基礎的な知識を再確認するとともに、応用力を付けることを目的とする授業です。例えば、応用民法3の対象である債権総論は、契約各論などと比べると、抽象的な法制度を多く含んでおり、マスターしにくい分野です。その中でも債務不履行、弁済、相殺、保証、債権譲渡などは、特に抽象度の高い制度です。そのため、一応理解したつもりでいても、実際の事例に遭遇すると、十分理解できていなかったことが分かることがよくあります。要するに、応用力を付けることが難しいのです。また、応用民法4の対象である担保法は一通り理解すること自体が大変ですが、こういう分野では皆さんの理解力をもう一段深めるための授業を行います。この授業では、質疑応答、小テスト、ペーパー提出を通じて、民法の財産法を「肌で感じて」「体(頭を含む)で覚える」ことを目指します。

3年次 模擬裁判
民事模擬裁判
刑事模擬裁判

 民事及び刑事の裁判過程の主要な場面について、裁判官・検察官・弁護士・証人等の役割を演じることを通じて、民事及び刑事の裁判実務・弁護実務等の基本的な技能を修得します。臨場感ある模擬裁判を行うことによって、民事・刑事訴訟手続の実際を経験し、民事・刑事訴訟法の本質と具体的な訴訟手続を理解することを目的とし、元裁判官・検察官・弁護士の経験豊かな実務家教員によって指導が行われます。

*この授業は、法学科3・4年生も法学科科目「演習(民事模擬裁判)」「演習(刑事模擬裁判)」として履修できます。



教員からのメッセージ

 学習院大学法学部法学科に関心をお持ちの方の中には、将来、弁護士や裁判官、検察官といった職業につきたいと考えている方もいると思います。将来そういった職業につくためには、法曹資格を得る必要があります。社会には様々な有意義な仕事がありますが、法曹資格を持たないとできない仕事があるのです。
 法曹資格を得ることは簡単なことではありませんが、学習院大学法学部法学科に入学できる力を持っている方であれば、法曹資格取得に必要な司法試験合格は、決して単なる夢ではありません。現実的な目標です。目標に向けて、日々正しい努力を積み重ねていってください。
 勉強を進めていく上で大切なのは基本事項の理解・基礎固めです。もちろん、法学の初学者にとっての基本事項と、法曹にとっての基本事項とは異なります。しかしながら、だからこそ、勉強を進めていく中で、その時々の基本事項を正確に理解すること、基礎をきちんと固めていくことはとても重要です。もろい砂の上に重い荷物を積むことはできません。これから先に勉強すべきことがまだまだあるからこそ、しっかりと基礎を固めていってほしいと思います。
 学習院大学法科大学院は、1学年の定員30名の小さな法科大学院です。教員との距離の近さ、充実した施設、修了生による支援などにより、みなさんの地道な努力を支えます。

法務研究科長
神前 禎Tadashi Kanzaki

教員紹介


司法試験合格者からのメッセージ

 大学4年生の時に「人のためになる仕事をしたい」と法曹になることを決意し、本学法科大学院に入学しました。入学当初は勉強方法も分からなかった私ですが、先生方のご指導を信じて3年間勉強し、無事、1回目の受験で司法試験に合格することができました。
 今振り返って考えると、本学の魅力は、学生の頑張りが周りに伝わる小さな規模であること、頑張りを全力でサポートしてくださる教授陣・修了生・事務の方々がいることだと思います。教授陣は、授業で的外れな解答をしても、正しい答えを教えてしまうことはしません。的外れな解答になった原因を一緒に考え、学生の思考力を育ててくださいます。勉強が足りない!と本気で怒り、激励してくださる先生もいます。後輩の合格を心から応援してくれる先輩法曹もおり、私も何度泣き付き、個別のご指導を仰いだか分かりません。また、答案練習会を開こうとすると、どうすれば学生が参加しやすいか真剣に悩み動いてくださる事務の方々がいます。
 このように、本学には、小規模だからこそ、頑張る学生を全力で応援する環境が整っています。これから法曹を目指す皆さんにも、ぜひ本学の授業や卒業生法曹による指導を主体的に活用してほしいと思います。

2017年度司法試験合格者
白鳥 葵Aoi Shiratori

学習院大学法学部法学科2014年3月卒業
同大学法科大学院2017年3月修了