- 出身地
- 東京都生まれだが、各地を転々とした後、小学校から千葉県育ち
- 最終学歴/学位
- 東京大学法学部卒/博士(法学、東京大学、論文博士)
- 所属学会
- American Political Science Association, Midwest Political Science Association, Society for Political Methodology、日本政治学会、日本選挙学会、公共選択学会、日本経済学会
- 研究テーマ
- 現代日本政治、立法、選挙、因果推論、生存分析
- 担当科目
- 政治学科:政治学Ⅲ、政治学Ⅳ、政治学演習、基礎演習Ⅰ、基礎演習Ⅱ、統計データ処理入門(FT)/大学院:政治分析方法論、統計分析Ⅰ
計量政治学と数理政治学
私の研究分野は、計量政治学と数理政治学で、どちらも数字を用いて政治を研究する点では似ていますが、内容は大きく異なります。
計量政治学は、政治現象を数量データとして計測し、その因果関係を統計分析します。また統計といっても、単に集計したり平均値や割合を出したりするのではなく、因果関係(例えば「初当選が若いほど当選回数を重ねる」などといった仮説)を明らかにする回帰分析という手法を使います。これによって、ある政策が期待通りの成果を挙げているか否かを確かめることができます。
数理政治学はこれに対して、全く現実のデータを用いずに、いくつかの前提から演繹的に命題を導くという手法によって、政治現象が起きるメカニズムを明らかにします。具体的には、ゲーム理論と空間理論を扱います。ゲーム理論とは、TVゲームの攻略法ではもちろんなく、政治におけるプレーヤーが、お互いの将来の行動を深読みし合う中で、政治を展開していく状況を説明する理論です。空間理論とは、政治におけるプレーヤーを数直線や平面上に位置づけ、彼らが政策の位置を自分の位置に近づけようとすると考える理論です。
授業では、政治学Ⅲで計量政治学を、政治学Ⅳで数理政治学を、それぞれ教えています。
著書・論文紹介
「No causal effect of school closures in Japan on the spread of COVID-19 in spring 2020.」 Nature Medicine. 2021.
(with Charles T. McClean and Kuninori Nakagawa)
『日本の国会政治 全政府立法の分析』
(東京大学出版会、2000年)

その他の著書・論文については下記サイトをご参照ください
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