- 出身地
- 広島県東広島市
- 最終学歴/学位
- 東京大学法学部学士
- 研究テーマ
- 外交と国際法との関係
- 担当科目
- 国際法
付加価値は現場感覚?
今年度も学習院大学で教えさせてもらう石井です。私は、41年間外務省に勤め、退職して一年になりました。外務省生活の内、18年近くは、海外にある日本の大使館で「外交官」をしていました。サウジアラビアから始まり、アメリカに二回、イギリス、そして、ベルギーとインドネシアでは大使を務めました。日本国内では、SDGsや気候変動問題などの地球規模の問題への取り組みや、日米安全保障条約の運用、そして、インドネシアを含む東南アジア諸国との関係などに携わってきました。
そんな私が、ここ学習院大学で「国際法」を教えます。私なりの付加価値を付けたいのですが、それは、「現場感覚」だと思います。「国際法」って日々の生活に関係ないような気がしますが、実はそうではありません。日本が色々な国と付き合う時のルールとなるのが国際法で、それを「使う」場面は毎日あります。国の命運は、国際法をどう「使うか」にかかっている、と言っても言い過ぎではないかもしれません。そのような「生きている事例」について是非皆さんにお話ししたいと思います。
コロナで定着したソーシャルメディアの活用やオンライン授業などは、新しい機会を開くものでもあると思います。最近は、世界中の日本大使館でもFBやインスタグラムを使って、現地の人たちにリーチアウトしていますし、私も、インドネシアで少し活用しました。大学でも、是非リーチアウトの機会を持ちたいと思います。
それでは、皆さん一人一人とお会いするのを、とても楽しみにしています!
それから、幾つかの授業には、外務省の現役の人たちに来てもらい、今何が現場で起こっているかについて、語ってもらう予定です。楽しみにしていてください。
著書・論文紹介
『気候変動問題;2020年以降の新たな国際的枠組みの在り方(試論)』
法学新報第120巻第9・10号(中央大学法学会、2014年3月25日)
『Regional Security in Asia: Japan's Strategy for Stability and the Role of Europe』
European View Vol.15 Issue 1 2016(Wilfried Martins Center、2016年6月1日)