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政治学科 特別客員教授

向大野 新治Shinji Mukoono

専攻:政治学(政治過程論)

出身地
福岡県
最終学歴/学位
東京大学法学部 学士
担当科目
統治システム論

議会学へのいざない

 私は、衆議院事務局に就職して38年、その間にロンドンの日本国大使館にも勤務し、2年前、衆議院事務総長を退任しました。
 政治については、これまで多くの学者や評論家、政治家等から本や報告等が出され、その数は枚挙にいとまがないほどで、ほぼ語り尽くされた感があると言っても過言ではありません。皆さんも、少々食傷気味なのではないでしょうか。
 しかし、それらの大半は、理想論を語り続けるか、あるいは、時代の経過とともに個別の人物や政党等の行動やそれらの間の関係を検証するもので、議会のシステムを通して語るものはあまりありません。だが、議会とは、単に議員らが集まって議論するという場所ではありません。それは、実質的に「政治の形」、つまり、議員や政党等の活動や相互関係等を規定するものです。ですから、議会のシステムや各国議会の現状・違いを知っていなければ、読めないことも多々あるのです。
 現在の政治理論は、あまりに理想に傾斜しすぎて、現実の動きに消極的で、こうした手続き的なものをおろそかにするきらいがあります。無論、理想を語り続けることは大切なことですが、議会の手続き等を介して現われる人間の本質や智恵といったものを理解しないでは、政治の本質なり真の役割を正しく理解することはできないと言っていいでしょう。
 私は、実務に携わった経験から、こうした議会手続きの果たす役割等を解説したいと思っています。ぜひ参加してください。

著書・論文紹介

『政治の考え方』

(きんざい、2012年)

『議会学』

(吉田書店、2018年)