- 出身地
- 東京都
- 最終学歴/学位
- 東京大学法学政治学研究科博士課程・博士(法学)
- 所属学会
- 日本経済法学会
- 研究テーマ
- 独占禁止法、反トラスト法、EU競争法
- 担当科目
- 経済法、経済法演習、特設演習(法解釈入門)
独占禁止法によるコミューケーションを目指して
私は、中学校の公民や高校の政治経済の授業で扱われる独占禁止法を、研究しています。私の担当する演習では、年度末の1月に行なう「社会人との交流会」を目標に活動しています。交流会では、ゼミ生が、OB・OGなどの前で研究成果を報告した(2018年は演劇仕立てでの報告にしました)後、OB・OGなどから就職活動についてアドバイスをもらっています。
OB・OGなどは、原則として独禁法の専門家ではありませんが、会社などにおいて様々な問題(法律問題に限らない)に日夜取り組んでいます。こうした非専門家の素朴な疑問が問題の本質を鋭くついていることは決して珍しくありません。そんなOB・OGを聴衆とすることは学生にとっては非常に緊張することでしょうが、しかしやり遂げれば達成感が味わえるでしょう。私にとっても、非常によい刺激になっています。
最近の学生は、コミュニケーション能力やらプレゼン能力など様々な能力を求められて大変です(要求する側が、それらの能力をきちんと備えているのかというと怪しいですが、若者には自分たちと同じ轍を踏んでほしくないと考えているのだと理解しておくとよいでしょう)。しかし、結局のところ、懸命に学んだことをつたないながらも必死になってぶつけることが、知識・経験のある社会人とコミュニケートする最良の方法ではないかと思います。
交流会に至るまでの準備の様子が大学のHPに掲載されていますので、興味のある方は、「マジマジメマガジン 経済法」で検索してみてください。
著書・論文紹介
「米国連邦最高裁アメックス事件判決」
日本経済法学会年報40号(有斐閣、2019年)
『ケーススタディ経済法』(共著)
(大久保直樹=伊永大輔=滝澤紗矢子著、有斐閣、2015年、担当した章:8、9、11、13章)