スタッフ紹介

兵藤 裕己(HYODO, Hiromi)教授
兵藤 裕己(HYODO, Hiromi) 教授
■略歴
1950 年、名古屋市生まれ。県立千葉高校卒業。京都大学文学部国語学国文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。同大大学院博士課程修了。埼玉大学教養学部助教授、教授、また成城大学文芸学部教授を経て本学科へ。専門は、鎌倉室町時代の文学および芸能。

■専門分野
日本の中世文学と芸能
[担当授業(31年度)]

日本文学概論:歴史と文学――日本中世の「歴史」言説の成立――
日本文学講義U:物語文学と芸能
日本文学演習:平家物語の研究
基礎演習UA:日本中世の神話と物語
日本文学演習(院):説経節の物語

[主要著書] 『平家物語の読み方』(ちくま学芸文庫、2011)
『王権と物語』(岩波現代文庫、2010)
『琵琶法師―<異界>を語る人びと』(岩波新書、2009)
『「声」の国民国家―浪花節が創る日本近代』(講談社学術文庫、2009)
『演じられた近代―<国民>の身体とパフォーマンス―』(岩波書店、2005)
『太平記「よみ」の可能性―歴史という物語』(講談社学術文庫、2005)
『物語・オーラリティ・共同体―新語り物序説』(ひつじ書房、2002)
『平家物語の歴史と芸能』(吉川弘文館、2000)
[所属学会] 中世文学会/日本文学協会/日本口承文藝学会
■研究分野
  中世(平安後期から鎌倉・室町時代)の文学と芸能を、主な研究領域としています。
  最近の私の仕事としては、「日本人」の歴史認識について考えた本があります。
  近代の大衆芸能が、明治以後の国民の心性をつくりだした仕組みについて考えた本があります。
  また、日本近代の演劇の身体が、国民のアイデンティティ形成とどのように関わったかを考察した本があります。
 私の研究は、中世から出発して近代にまで及んでいますが、中世(前近代)的世界を起点にして近代的なものを洗いなおすという、研究の基本的なスタンスは一貫しているつもりです。
■私の授業
 私のゼミの学生は、主に中性(平安後期から鎌倉・室町時代)の文学や芸能を卒論のテーマとしていまう。ほかに、ちゅせいの宗教思想や信仰などをテーマにする学生もいます。  大学の授業というのは、学問・研究の世界にふれる場所です。なにかを研究するということは、いい意味でオタクになることです。
私は、授業をとおして、みなさんが研究の世界にふれる道案内をします。でも私ができることは、道案内だけです。  研究のおもしろさは、授業を手がかりに、みなさん自身で発見するしかありません。そのためには、 時には砂をかむような地道な努力が必要になります。また、大学受験の偏差値とは比例しない能力として、想像力と独創性が必要とされます。
 みなさんのすべてが研究の世界に関わりつづけるということはなくても、大学に入った以上は、すべての人が、いちどは研究のたのしさの一端にふれてほしいと思います。そのたのしさを共有したうえで、バカなことを話し合いながら飲むお酒の味は、また格別なものです。そんなたのしさも知ってほしいと思います。
私は年に一度、夏休みを利用して、2泊から3泊ぐらいのゼミ旅行をしています。毎年、参加者は20人近くで盛況です。中世の文化や社会について勉強するたのしみの一つは、旅行の行き先にこと欠かないことです。

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