スタッフ紹介

中上 亜樹 (NAKAUE, Aki ) 准教授
■略歴
ラチャパット大学ウッタラディット(タイ)、釜山外国語大学(韓国)、国立国語研究所、国士舘大学21世紀アジア学部を経て、平成30年度より本学科准教授となる。

■専門分野
日本語教育学
第二言語習得論
[担当授業(31年度)]

現代日本語研究W:異文化コミュニケーションと日本語教育
日本語学演習:初級の学習項目の分析
日本語学演習(院):日本語の文法習得と教室指導の効果
日本語教育U:日本語教育の内容と方法
日本語教育V:日本語教育実習

[主要著作・論文] 『日本語教育能力検定試験合格するための本(2007年度版)』(分担執筆 2007)
「理解中心の指導法「処理指導」と産出中心の指導との比較研究−形容詞の比較の指導を通して−」(2010)
[所属学会] 工事中
■私の研究・教育活動
 私が興味を持っていることは、日本語学習者が日本語を身につけていく際に、頭の中でどのようなことが起こっているのかについて、学習者が話したり書いたりした日本語をもとに探っていくことです。学習者にとって習得が難しい項目は、なぜ習得が難しいのかなど、日本語習得のメカニズムを明らかにするために研究を行っています。  そして、そのメカニズムを調べたうえで、具体的にどのように授業に取り入れればより効果的な日本語の指導ができるのかということにも興味を持ち、外国語教授法の調査・研究も行っています。  
   
■授業について
 私が担当する授業では、日本語教科書の分析を行ったり、授業の進め方、準備の仕方について学んだり、模擬授業を行ったり、実際に教壇に立つために直接的に必要なことについて学びます。日本語の授業は、授業を担当する人の個性、学習者の属性やニーズなどによって、方法は様々で、正解があるわけではありません。授業では、教員が学生の前に立って一方向的に講義をするというような形ではなく、学生自身が考えたり、グループで話し合ったりする中で、自分らしい授業やいい授業とは何かということを常に考えられるような授業をしたいと考えています。
 実際に、日本語教師となり教壇に立つとなれば、学習者によって授業の方法も内容も全く異なっており、唯一の答えは存在しません。また、学習者からの様々な質問に答える際にも、調べても明確な答えがないことが多く、自分で考えて答えを見つけなければならないことが多くあります。そのような問題に対応できる力をつけるためにも、授業で、考える方法や能力を身につけてもらいたいと思います。
 グループでの活動を通して、自分がどんな雰囲気の授業をするのか、クラスメイトはどうなのかということを知り、クラスメイトが授業で実践する活動でよいものがあれば参考にしたりしながらお互いに刺激しあえるような授業ができればと思っています。教壇に立って授業をすることの後ろには、膨大な量の教材の分析と準備があります。それらの過程を体験し、全てを含めて授業をすることの楽しさに多くの学生に気づいてほしいと思っています。
■日本語教育に関心を持っているみなさんへ
 日本語教師という仕事は、日本国内だけではなく、世界のいろんな場所で仕事をすることができます。私がタイで教えていた学生は、ひらがな・カタカナはもちろん、日本語のあいさつ表現も知らない状態で、ゼロから日本語を学びました。1年が立ち、私がタイでの仕事を終え、日本へ帰国する際には、学生たちが日本語で手紙を書き、涙ながらにスピーチをしてくれました。「私たちが今使っている日本語は、全て先生から習いました」「これからは、日本と聞けば一番に先生のことを思い出すでしょう」「私の最初の日本語の先生です。一生忘れません」というようなメッセージをたくさんもらいました。教師という仕事は人と深くかかわる仕事ですが、特に、日本語教師は学習者のダイナミックな成長をそばで見守り、彼らの人生に大きな影響を与えることができるやりがいのある仕事です。日本語教育に興味を持っているみなさんには、ぜひ日本語教師を目指してほしいと思います。


close