スタッフ紹介

山本 芳明(YAMAMOTO, Yoshiaki) 教授
山本 芳明(YAMAMOTO, Yoshiaki) 教授
■略歴
1955 年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。

■専門分野
日本近代文学
[担当授業(31年度)]
日本文学研究法:近代文学研究の現在
日本文学講義U:市場の中の日本近代文学
日本文学演習:短編小説をよむ
基礎演習TC:近代小説をよむ
日本文学特殊研究(院):作品分析の実践的練習をめざして
[主要著書] 『カネと文学 日本近代文学の経済史』(新潮社、2013)
『文学者はつくられる』(ひつじ書房、2000)
[所属学会] 日本近代文学会/日本文学協会
■趣味・特技
私の研究対象は、1910〜80年代にかけての日本近代文学です。私の研究目標は、文学作品・文学者・文学表現・メディア状況・読者の具体的な需要などを、同時代の社会的、文化的、歴史的コンテクストと対応させながら、新しい事実や支店を発掘して、文学史を書き換えていくことにありmす。具体的には、正宗白鳥・長田幹彦・島田清次郎などの、現在では読まれなくなった作家を取り上げて。彼らの重要性を指摘したり、夏目漱石・有島武雄・小林秀雄らの神話のベールをはいでいく研究をしています。そして、作品、作家や文学現象を支えていた時代のパラダイム(ある時代に優勢なものの見方や考え方)を明らかにしていくこともめざしています。
これからは、文学を出版ビジネスの同行と関係づけながら分析する文学の経済学、文壇の黄金期を迎えた1950〜70年代の作家たちの生活様式の分析、私小説というジャンルの生成と批評やアカデミズムとの関係の研究、大正後期の長編小説の考察を四つの柱として研究していきたいと思っています。
■趣味・特技
 「趣味は何か ? 」と自分に問うてみると、やはり、実益をかねて、〈面白い〉資料や本をさがして読むことになってしまいます。いろいろなものに興味がありますが、成人以来、変わらぬ対象の一つはお酒です。
 「特技は ? 」と考えると、ヨガでしょう。インストラクターの妻の指導のもと、ヨガ歴は 18 年になります。
■日本語日本文学科で/私のゼミで学ぶみなさんへ
私が担当する授業は二系統に分かれます。一つは演習形式のもので、学生の発表とそれに対する質疑応答を中心に構成されています。学生たちの発表と発言で問題がすべて明らかになって、私は発言する必要がなくて、フラストレーションに苦しむというのが理想です。学生たちは作品分析の技術、その分析をもとに自分なりの論を組み立てること、発表と質疑応答の仕方を学んで、卒業論文作成の準備をすることになります。 1年生の基礎演習、 2 年生以上の日本文学演習、 3 ・ 4 年生になると履修できる大学院の日本文学特殊研究と、しだいに高度な授業内容になるように設定しています。もう一つは講義形式のもので、日本文学研究法と日本文学講義Uです。前者は、近代文学研究の現在を、ここ 20 年くらいの研究の動向を説明し、基本的な論文を講読することで解説しています。後者は、私がその時々で一番興味を持っているテーマについて語るものです。ちなみに、現在は菊池寛をさまざまな角度から論ずることで、1910〜40年代の文学・文化・社会の姿を浮かびあがらせようとしています。
最後に、皆さんに 申しあげたいのは、多読と雑学をしてほしいということです。近代文学研究のいい所は、対象の設定や分析の方法など、ある程度自由に自分で選べることですが、一方で基礎体力が十分でない人はその自由さにとまどったり、うまく生かせないことがおこりがちです。基礎体力は基本的に読んだ本の量に比例します。日ごろからいろいろなジャンルの本にチャレンジしてください。

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