学習院大学の就職力
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13ているんです」(同大学OBで、メンタイ統括を務める松浦理さん) 昨年までのメンタイでは、面接やグループディスカッションを複数回行って、学生たちに場慣れしてもらおうというのが方針となっていたが、今回は面接の内容について深く掘り下げて指導しようという「深掘り面接」が柱となった。面接を勝ち抜いていく上では、自分の魅力を見つけ出し、それをうまく伝えられなければならない。ところが、いまどきの学生はいまひとつ自己アピール力に欠けるとあって、それを克服すべきという声が多数集まったからである。「部活動の部長をやって、何を得たのか?」「そのアルバイトから、何を学んだのか?」「なぜ、○○業界を志望しているのか?」「なぜ、うちの会社を志望しているのか?」「どうして、その職種が自分に向いていると思ったのか?」「好きだけじゃなく、その仕事を通して、どう会社に貢献できるのか?」 など、メンタイでは、講師たちから深掘りした質問が次々と投げかけられた。自分が学生時代に取り組んだこと↓そこから得たこと↓それをどう武器にして仕事に生かしたいの 2日目の朝は、やはりまだ、どの顔も緊張気味。まず行われたのが身だしなみチェック。スーツの着こなし、ネクタイの締め方、靴の選び方、女性は襟元や髪のまとめ方など、一つひとつの確認作業が行われる。 「見た目の印象で面接の評価は半減してしまう」と講師は一人ひとりを入念にチェック。こうした微に入り細をうがつ指導も、メンタイの真骨頂といえよう。まずは、身だしなみの確認からスタート 前日は新聞を読んでいない学生が多いのに驚かされたが、「就活に備えて新聞を読むのは当然」との講師の言葉に、この日は全員が目を通してきた様子。今日の新聞の感想を問われると次々に手を挙げ、印象に残った記事を発表。電気自動車について語った学生に講師から「将来性ある分野でいいね」と、おほめの言葉。ニュースを読む視点や解釈の仕方、それを面接でどう生かすかまで丁寧なアドバイスが与えられる。「今日は、新聞を読みましたか?」一斉に手を挙げる学生たち自らの課題に向かって果敢に挑む2日目9:00~ 身だしなみチェック9:002日間あるからわかる自分の本当の実力法学部 法学科3年山下恒太さん 1日目は不甲斐なく終わったので、家で自己アピールの練習をしてきたんですが、面接官を前にするとうまく口が回らないんですね。2日目がなかったら、それもわかりませんし、練習あるのみというのをつくづく思い知らされました。いただいた指摘は、自分では絶対に気づけないところばかりでした。学生の声ことごとく撃沈された1日目その反省を生かし、学生自ら変わりはじめる。MENSETSU TAISAKU SEMINARメンタイ2日目に密着
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