学習院大学の就職力
17/71

17やすいという恵まれた立地も大きいであろう。「卒業生たちは、大学に恩返しをしたい、後輩たちのために何かしたいという気持ちでメンタイに集まってきてくれます。たとえば、箱根駅伝で自分たちの母校を応援するという伝統の大学があるように、さしずめメンタイは、学習院大学の箱根駅伝なんです」(同大学OBでメンタイプロジェクトマネージャーを務める奥田有恒さん)※ 2月には、メンタイで指摘された内容をもう一度おさらいする「面接対策セミナーフォローアップ」(P27参照)や、メンタイに参加できなかった学生向けに1日の短縮版「面接対策セミナーダイジェスト」(P24参照)も行われている。 メンタイの全プログラムを終えると、全学生は講堂に集められた。ここで代表者が模擬面接を行う。壇上という緊張する場で行われる本番さながらの面接は、当事者ばかりか壇上を見つめる学生たちにも緊張をもたらす。しかし、登壇した学生はたちまち冷静さを取り戻し、正々堂々と頼もしい限りだ。そこには初日のようなぎこちなさはない。2日間の成果を披露!大講堂で公開面接 フィナーレは、講師・サポーター全員が盛大な拍手に促され登壇。ステージを埋め尽くすその数は圧巻と言うほかない。学生たちは、こんなにも大勢の先輩が応援してくれていることを目の当たりにし、感激を新たにする。毎年のことだが「来年は自分もサポーターとして、あのステージに立ちたい」と希望する学生が現れるという。メンタイの精神はこうして、先輩から後輩へと連綿と伝えられている。最後は、第1回「メンタイ」から受け継がれてきた「私がやります!」という誓いのメッセージを全員で宣言。応援団による熱いエールに送られ、学生たちはいよいよ本格的な就職活動に突入する。「私がやります!」と全員で宣言。会場が一体となる壇上での公開面接。そして、フィナーレを迎える17:00~ 全体総括17:00 在学中にメンタイに参加して、先輩にたくさんのアドバイスをいただきました。それを今度は後輩たちのために返したいと、4年生でサポーターとして参加して以来、毎年のように参加しています。現在はリーダー講師として、講師をまとめる役割も担っています。 私は人事のプロではありませんから、学生には自分の経験を交えながら、社会人としてのものの考え方や見方など、いわば社会の常識を伝えられればと思っています。後輩のためにこれだけのOB・OGが集まるというのは確かにすごいことだと思います。それも義務ではなく自由意思で集まっていることが、これだけ長くメンタイが続いている秘ひ訣けつかもしれませんね。学習院大学は、おせっかいなほどに(笑)、面倒見のいい先輩が多いんです。社会人のものの考え方、見方を後輩たちに伝えたい畑中邦夫さん航空会社勤務2001年卒 メンタイ講師10回目OB講師の声

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です