学習院大学の就職力
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24ナー/P6〜17参照)である。これは1月の2日間に凝縮して行われる学習院大学の名物行事。もはや伝統的行事として広く認知されているため出席率も高いのだが、わずかではあるが、中には出席できない学生も出現する。そんな学生のために2月にはセミナーの内容を短縮版で実施する「面接対策セミナーダイジェスト」の日程も設けられているというフォローぶり。さらには、学生が順調にステップアップできるようにと、1月に実施した内容をもう一度振り返る「面接対策セミナーフォローアップ」(P27参照)の日程も用意されているという念の入れよう。 これも学生目線でものを考えるキャリアセンターの姿勢の表れといえよう。実際、その他のプログラムについても、学生たちが無理なく情報を得られ、就職活動に対するモチベーションを段階的に高めていけるように配慮されている。そうしたかゆいところに手の届くプログラム構成ができるのも、日々、キャリアセンターの職員が学生の状況や悩みを聞き、肌で感じたことをプログラムに反映し、スケジュールを組み立てているからめの細かい対応ができるのも、それだけ多くの就職支援プログラムがキャリアセンター内部で企画・運営されているからにほかならない。 「キャリアセンターでは、数年前から就職支援プログラムの全面的な見直しに取り組んできました。外部委託では、学内にノウハウが集まりませんし、学生のニーズに機敏に対応することはできません。そこで、できるだけ内製化という方針に切り替え、現在8割方のプログラムはキャリアセンター独自で企画、運営しています」(キャリアセンター・瀬谷晴仁部長)学生のニーズを知り尽くしているからこそ実現できる 企業の採用活動は毎年変化する。それに合わせてプログラム内容や実施時期についてもスケジューリングする必要がある。また、学生の理解度や成長度によってそれぞれにフォローの形が異なりもする。そうしたきめ細かい対応ができるのも、キャリアセンター内部で運営しているからこそ。 その典型例としてあげられるのが、メンタイ(面接対策セミキャリアセンターの主な就職支援プログラム進路ガイダンス業界研究・職種研究ワークショップ*マナー講座インターンシップに参加しよう+就職サイト使い方講座マスコミ・広告セミナー前期*女子学生講座(身だしなみ・メイク)自分を知ろう(自己分析導入編)+就職サイト使い方講座応募書類を書いてみよう(エントリーシート導入編)+就職サイト使い方講座新聞の読み方講座保護者向け就職ガイダンスマスコミ・広告セミナー後期* 就職ガイダンス(就職希望者は全員参加)自己分析+自己PR講座(全2回)業界研究・企業研究の仕方エントリーシート基礎編就職いろは塾(期間中計19回実施)卒業生による講座(面接対策セミナーガイダンス)*卒業生による業界研究ワークショップ*公務員パネルディスカッション*業界研究ワークショップ*エントリーシート実践編内定者と考える業界研究ワークショップ卒業生による講座(人事経験者パネルディスカッション)*学内企業説明会4月5月5月〜6月6月7月9月10月10月〜11月11月12月3年次生全員参加。まずは、就職活動を学生に意識させる入門プログラム。1グループ学生8人で行われ、就職活動にまつわる学生の悩み・疑問に一人ひとり回答。*OB・OG連携プログラム講師を務めるのは、学習院大学のOB・OG。後輩指導のために大勢のOB・OGが協力。3年次
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