学習院大学の就職力
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25だ。 一連のプログラム構成でキャリアセンターが学生に身につけてほしいテーマとして掲げているのが、「自己分析」「志望動機」「プレゼンテーション力」の三つである。 「就職活動は、ただ内定をとればいいというものではありません。まずは、学生一人ひとりが、自分はどういう人間なのかを知り、その上でどんな仕事・働き方をしたいのかを意識してこそ、はじめて就職活動がスタートすることになります。ですから、学生が自分自身と向き合う自己分析は欠かせないプロセスといえます。学生生活を振り返り、自分の強みや良いところを発見し、それを生かして、どんな仕事をしたいのか、どんな業界で働きたいのかを探り、それをエントリーシートや面接の場で魅力的にアピールしなければなりません。ですから、企業の選考を勝ち残っていくためには、この三つの力がとても重要になります。キャリアセンターの各プログラムは、この三つを複合的に高められるように工夫されています」(キャリアセンター・淡野健さん)面接対策セミナー(メンタイ)* エントリーシート直前(復習)講座学内企業説明会面接対策セミナーダイジェスト*グループディスカッション講座面接対策セミナーフォローアップ*就活リスタート講座学内企業説明会(計4回)1月2月5月・9月6月〜10月 キャリアセンターが3年次学生に配布している。就職活動の流れやキャリアセンターの利用の仕方、自己PRや志望動機の深め方など、就職活動のポイントが網羅されている。内容はキャリアセンターの各種就職支援プログラムともリンクしており、学生にとってこのガイドブックは就職活動が終わるまで必携品となっている。キャリアセンターとの長期的な関わりが実を結びました キャリアセンターを初めて訪れたのは3年次の7月。サークルも部活もしていなかった私は「大学で一番力を入れて取り組んだことは?」「将来の目標は?」というキャリアセンター担当者の方の質問に答えられず、虚しくて泣いてしまいました。そんな私に、担当者の方は「一度、仕事に触れて、自分のしたいことについて真剣に考えてみたら」というアドバイスをくださいました。そこで、旅館での住み込みの長期アルバイトをすることにしました。部屋の掃除、食事の配膳、接客などを通して、仕事の厳しさ、大変さを実感するとともに、接客業をしたいという目標ができました。そして、どうせやるなら接客業の花形ともいえる仕事にしようと、キャビンアテンダントを目指すことにしました。 そんな希望をキャリアセンターの方に伝えると、キャリアセンターの職員に元キャビンアテンダントの方がいると教えてくださり、それからは1週間に1回キャリアセンターに足を運び、面接での立ち居振る舞いや話し方などを指導していただきました。おかげで就職活動はスムーズに進み、希望していた航空会社で働けることになりました。振り返れば、キャリアセンターの方々は1年を超えるお付き合いをしてくださったことになります。その温かさに背中を押されて、思いきって就職活動に臨めたのだと思います。大森友加梨さん航空業界勤務文学部英語英米文化学科2013年卒就活生のバイブル「就職ガイドブック」その他、学習院大学に求人を寄せた企業との個別説明会&選考会を数多く開催。学生の要望に応じて、自己分析の仕方、企業研究の仕方、内定辞退の仕方など、ミニセミナーも随時企画・開催している。4年次学習院大学の名物行事、通称「メンタイ」。詳しくは、P6~17参照。

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