学習院大学の就職力
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40テレビ東京 アナウンサー佐々木明子さん女子ラクロス部創部。目標は体育会入り 思い返せば、ラクロス一色だった学生時代。それがアナウンサーという職業を選ぶきっかけにもなりましたから、かけがえのない時間でした。 当時、ラクロスは日本に入ってきたばかりの無名のスポーツでした。日本に持ってきたのは私の兄と仲間たちで、兄は日本のラクロスを統括する立場として、ラクロス学生連盟の委員長を務めていました。 私は、大学では「人にはできない経験をしよう」と決めていましたから、ラクロス普及に一肌脱ごうと思い、まず学習院で女子ラクロスチームを創設、初代主将としてチームを一から作り上げました。同時に、学生連盟にも籍を置き、ラクロスを教えに日本中のいろいろな大学を回り、日本代表としてアメリカ遠征もしました。 創部した時から、代々続くような強い部活にしようと、体育会入りを目標にしました。もっとも、グラウンドは既存の部活でいっぱいでしたから、練習場所がなく、まだ誰も使っていない早朝に練習していました。学生日本一をめざしたので、トレーニング内容も厳しく、脱落者も結構出ましたね。でも、結果は必ず出るもの。すぐにラクロス界の強豪チームになりました。 そんな姿は誰かが見ていてくラクロスをもっと広めたい。そんな思いが、アナウンサーとしての私の原点れるもので、体育会入りには部活の成績と、既存部活の投票による承認が必要ですが、みんな支援してくれました。学習院の規模ならではですね。たくさんの人と話したり、関わったのはいい経験でしたし、体育会入りを果たしたラクロス部が今も強豪として学習院の伝統の一部になっているのは本当にうれしいですね。「誰にも負けない時間」が自信になる 就職を意識しだしたのは3年の時です。ラクロスの普及活動をする中で、マスコミと関わることも多くなり、メディアを通じて人に伝える仕事に興味を持ち、アナウンサーをめざしました。 全く無名のラクロスで部活を立ち上げたというエピソードは面接官の反応がすごくよかったので、就活はおおむね順調でした。とにかく話したいことがたくさんあったので、面接が楽しかったくらいです。 決められたプログラムをこなしていく高校時代と違い、大学では自主性が重視されます。やりたいと思ったことは何でもやってみることが大切なのではないでしょうか。 学習院の学生やOB・OGが持つ温かい人柄やアットホームな校風は、やりたいことさえ見つかればチャレンジできる土壌を育んでいる、そんな気がします。 せっかくの環境ですからもっと活用して、たくさんの人と出会い、思い切りチャレンジしてください。自分だけの誰にも負けない時間を過ごすことが、就活においても、その先の人生においても、強い武器になるはずです。 あの緑あふれる校舎と趣、たたずまいが私は好きです。こぢんまりとした空間に、温かい仲間たちがいてきっと誰かがいつも見ていてくれる、そんな安心感がありました。学習院大学の規模だからこそ味わえるぬくもりですかね。Q.学習院に入学した理由は?入試で大学を訪れた時に、温かみのあるムードに魅せられました。Q.学習院の魅力は?学習院の規模だと、人とのつながりが密になり、周囲への配慮や礼儀が自然と身につきます。社会に出ると、これを身につけていることがいかに重要かわかりますね。ささき あきこ1992年・文学部英米文学科(現英語英米文化学科)卒業ゼミ/英米文学 部活・サークル/ラクロス部 学生時代の座右の銘/念ずれば通ず未来をひらく学習院の絆
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