学習院大学の就職力
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42ワーナーエンターテイメントジャパンセールス&セールス・プランニング マネージャー橋詰知明さん「自分はどのような人間になりたいのか」を常に心がけて 就活を進めていくと、いろいろな情報が次々に入ってきて翻弄されてしまうものです。私がどんな時でも忘れないようにしていたのは、自分はどのような人間になっていきたいのか、そのために何が必要かということです。学生同士が近い距離で励まし合う関係が自然とつくれる学習院だからこそ初心がぶれなかったのだと思います。 私が第一に希望していたのは営業職で、その中でも金融や酒類、マスコミなど幅広い業界を研究。そこで出会ったのが「権利のライセンスビジネス」でした。ロジェクトを円滑に進めるために効率よく人や物を配置し、動かす面白さを知りました。そのうちにさまざまな業務のマーケティング全般に関わりたいと考え、広告代理店に転職しました。クライアントと向き合う時、最も重要なことは対話です。言葉にならない悩みやニーズを引き出すことが仕事を成功させる第一歩だからです。学生時代に身につけたコミュニケーション力がなければできないことだと思いますね。Q.法学部政治学科を選んだ理由は?視野を広げたい、世の中のことを知りたいと思ったからです。Q.就職活動の時に心がけていたことは何ですか?就職活動のためではなく、学生として今やるべきことをちゃんとやるということです。私の場合、水泳に本気で取り組んでいたことが面接での説得力と自信になりました。なかじま しずか1992年・法学部政治学科卒業ゼミ/比較政治演習 部活・サークル/水泳部7歳から70歳までの人たちをまとめる伝統行事のリーダー 大学4年の時に学習院の伝統行事である臨海学校のまとめ役を務めたことがよい経験になりました。この臨海学校にはOB・OGも80人ほど参加するので、下は7歳から上は70歳まで幅広い年代を相手にすることになり、人間関係のあり方、接し方などたくさんのことを学びました。とりわけ、どう指導すればやる気になってくれるかをあれこれ考えさせられたのは、社会人となった今も後輩への指導に役立っています。 また、時にはOB・OGに、博報堂 プロモーション企画局中島静佳さん意見しなければならない局面もあります。タイミングや言い回しなどに気を使いましたが、自然と話題は豊富になり、相手や状況に合わせて言葉や態度を使い分けられるようになりました。異なる世代の誰とでもうまく話せるという自信をつけ、社会人になると、周囲の同僚はそこで苦労していたので、学習院の一貫教育が恵まれていたということに気づきました。 大学生活はどうしても同世代との付き合いに偏ってしまいがちですが、学習院はOB・OGや後輩との関わりも強いので、自然と幅広い年代と話せるようになると思います。OB・OGとの対話を大切にしてほしい 商品企画から売り出し方まで総合的に関われる仕事がしたいと思い、メーカーの総合職を志望しました。当時、女性の総合職はただでさえ少ない上に、バブルがはじけ女性の総合職採用を絞った年でもあったため非常に苦労しました。しかし、人との接し方には自信がついていましたから、面接では堂々と振る舞えました。 実社会の第一線で働いて、プどんな世代とも躊ちゅう躇ちょなく関係を作れることが学習院で培った私の武器
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