学習院大学の就職力
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45すべてに貪欲にチャレンジした4年間。その熱意が内定の決め手生生活だったと満足しています。学習院大学は全学部、全学生が一つのキャンパスにそろっていますから、勉強仲間やサークル仲間と顔を合わせることが多く、お茶をしたり、繁華街に繰り出したり、各活動の枠を超えた深い付き合いができました。 また、キャンパスが都心にあるので、学校の帰りに習い事やアルバイトに通うのも便利で、アフタースクールも随分有意義なものになりました。 高校生の時から興味を持っていた心理学を専攻し、座学だけでなく実験、グループワーク、ディスカッションなど、積極的に取り組みました。教授と一対一で話し合いながら進める授業では、しつこいくらいに相談に行ったものですが、いつでも、快く丁寧に対応していただけたことには深く感謝しています。課題やリポート提出も多く、自主休講なんてもってのほか。おかげで専攻した学問を生かした就活ができましたし、就職後も学んでいたことが大いに役立っています。心理学を学んだから社員の気持ちに敏感になれる 就活では学部での学びのほか、サークルでのバンド活動も方向性を左右したと思います。人を楽しませる喜びがエンターテインメント業界へと目を向けさせ、今いるおもちゃ業界に結びついたのです。子どもが夢中になって遊べて、発達によい影響を与えるおもちゃはエンターテインメント性もありますし、学んできた心理学も大いに関わります。面接では、興味のあることすべてにチャレンジし、やり切ったことをアピールしたところ、感触がよく、内定を頂きました。 現在は、採用・教育のほか、社内のメンタルヘルスをマネジメントしています。人事は人を生かす仕事です。モノ・お金など、企業の経営資源を動かすのはすべて人ですから、社員がやる気を出せば企業全体が活性化するはずです。心理学科でモチベーションや、相手をおもんぱかった言葉のかけ方について学んだことが今、生きています。 今の時代、多くの企業でメンタルヘルス対策が課題になっています。特に、タカラトミーはおもちゃの会社ですから、社員が楽しんで充実していないと人を楽しませるいい仕事はできません。そこで、カウンセラーの資格を取り、会社に窓口を設けてもらい、社員の相談や啓発活動に当たっています。社員がいい仕事ができるように陰ながら支えられたらと思っています。Q.学習院大学の学生にはどんなタイプが多い?学習院というと、おとなしい人が多いイメージがありますが、私が組んでいたロックバンドはそうしたイメージを覆すほど、アクティブでした。演奏となるとギターが前に出たり、ドラムがリズムを仕切ったりするものですが、時に譲り合ったりする人のよさが学習院らしさといえるのかもしれません。それだけに、結束力はとても強いんです。Q.学生時代を一言で言うと?毎日朝から晩まで学校にいたいくらい、本当に大好きな時間でした。ひらの まりこ 1998年・文学部心理学科卒業サークル/バンドサークル(世界民謡研究会)
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