学習院大学の就職力
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47いない学生を多く見かけますが、非常にもったいないことだと思います。何でもできる学生時代だからこそ、積極的にいろいろなことに首を突っ込んでもらいたいものです。学習院には、がっちり受け止めてくれる先輩がたくさんいますよ。大学で味わったスポーツの素晴らしさをテレビで伝えています当時の仲間は自分が素に戻れる場所 大学で生涯付き合える仲間と出会えたことは大きな財産ですね。アメリカンフットボール部で一緒に汗を流した仲間は、銀行やメーカー、マスコミなど選んだ道はそれぞれですが、30年たった今も、毎年集まって、昔話に花を咲かせています。 あの時の試合は、ああすればよかったとか、先輩として後輩に申し訳なかったとか、悔しかった話がほとんど。それだけ皆、真剣だったんです。ここまで人の心を動かし、人と人を強く結びつけるスポーツのすごさを実感し、それを人々に伝える仕事に誇りを持てます。 就活では初めからマスコミを狙っていたわけではなく、メーカーも受けましたし、幼い頃から憧れていた航空業界も受けました。 当時は、個人情報にうるさくなかったため、就職課へ行き、OB・OGの自宅の電話番号を調べて、会社訪問をさせてくださいとお願いしました。どの先TBSテレビ スポーツ局水田貴朗さん輩も母校愛がいっぱいで、忙しさそっちのけで、快く引き受けてくださいました。幸いTBSには学習院の先輩が多く、皆さんとても親身になって相談にのってくださいました。おかげで面接にも不安なく臨めました。 今はインターネットで何でも情報を引き出せますが、会社に足を運び、社風を肌で感じて、自分に合うかどうか確かめるくらいのことはしてほしいものです。周囲と調和する人間性を学習院で育む 放送局というと自己アピールが上手な人が多く、学習院の校風で育ったつつましくておっとりしたタイプは気後れしそうですが、番組制作には多くのスタッフが関わるためチームワークがとても重要です。学習院で育んだ周囲を尊重しながら人間関係を築く面を出せれば、リーダーシップにつながるはずです。 後輩たちには協調性を大切にできる学習院のよさを生かして社会で活躍してほしいです。 今年の夏、モスクワで開催される世界陸上に、学習院大学出身のランナー川内優輝選手が出場します。卒業生も含め、学習院一丸となって応援していますし、私もいちマスコミ人ではありますが、やはり母校出身の川内選手がどこまで世界と戦ってくれるのか、大いに楽しみにしています。Q.ゼミで取り組んだことを教えてください。前学習院長の故・田島義博先生のマーケティングのゼミに所属し、流通やマーケティングの外書講読などに取り組みました。課題が多く大変でしたが、同期生のおかげで何とか充実した時間を過ごせました。Q.これから大学生になる人へ、充実した学生生活を送るためのアドバイスをお願いします。まずは、一番好きなこと、夢中になれることを見つけてください。さらにそれ以外のいろんなことにチャレンジし、引き出しを多く持つことです。それが、満足できる就職にもつながるはずです。みずた たかお1983年・経済学部経済学科卒業ゼミ/マーケティング
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