学習院大学の就職力
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57未修者でも安心の少人数制 学習院大学の法科大学院は個性的な教育体制を敷いており、発足以来、司法試験については41・29%と全国でも上位の累積合格率を達成している(平成24年司法試験合格発表時)。 その第一の魅力は少人数制にある。既修者・未修者合わせて50人の学生に対し、教員は法学部の兼担の教員も含めて33人いる。教員が学生一人ひとりを把握でき、懇切丁寧な対応ができるようになっている。他学部、特に理系出身者など全く下地のない学生でも安心できる環境というわけだ。「学生と教員の距離が近く、気軽に頼れますし、学生同士も非常に仲がいい。朝から晩まで、共に励み合っていますから、疎外感を覚えることはないでしょう」 と語るのは法科大学院の大橋洋一法務研究科長。仲間と切せっ磋さ琢たく磨まするタイプの学生にはうってつけの環境といえよう。最近では、修了や進級の要件を法科大学院 大橋洋一 法務研究科長 2006年からスタートした新司法試験は、法科大学院(ロースクール)の修了を受験資格として定めた。これに伴い、各大学は法科大学院を整備し、法曹の育成に力を入れはじめた。 学習院大学は法学部でも着実な実績で知られているが、ここでは資格取得の面でより特化した支援体制ではっきりとした個性を打ち出し、合格実績を伸ばしている法科大学院について紹介する。 人気資格取得を後押しするこれだけの支援3テーマ司法試験を熟知した教員による少人数教育で実績学部と連携して法曹を育成 ―法科大学院
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