学習院大学の就職力
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66に火をつけるタイセミナーの「メンタイ」というと、一般的には博多名物を思い浮かべるが、学習院大学ではOB・OGが後輩のために一肌脱ぐ伝統行事として広く知られている。「メンタイ」、つまり就職活動時期に入った学生のための「面接対策セミナー」である。「サークルの先輩たちから、『メンタイは絶対、出ておいたほうがいいよ』と、ことあるごとに聞いていました。これから就職活動がはじまるといっても、漠然とした不安がありますし、みんなに乗り遅れるのも怖いので、参加しました」(文学部日本語日本文学科の女子学生) メンタイでは、あいさつから立ち居振る舞いをはじめ、履歴書の書き方、話し方や表情、自己アピールや志望動機の組み立て方といった面接での心構えを身につけるべく特訓が行われる。 同様のセミナーはどの大学でも行っていると思われるかもしれないが、メンタイで指導するのは大学教員でもなければ職員でもない、全国各地から集まったOB・OGたちなのである。それも23年間続いている伝統行事とあって、その間築き上げてきたノウハウを学生たちの面接指導に生かしている。どこにもまねできない学習院大学ならではの取り組みといえるメンタイ2日間に密着した。後輩指導のために全国から駆けつけたOB・OGたち・メンタイ1日目に密着学生1300人、OB・OG、先輩学生420人が集結して、2日間の凝縮体験がはじまる。・メンタイ2日目に密着ことごとく撃沈された1日目 その反省を生かし、学生自ら変わりはじめる。・卒業生の母校愛と23年の伝統が織りなす 究極の就職支援プログラム「メンタイ」・メンタイ講師座談会P8P13P18
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