学習院大学の就職力
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66学生が教壇に立って授業をシミュレーションする模擬授業用教室。授業の様子を廊下から観察できる窓がある定員50人に志願者826人実質倍率6・1倍の人気 学習院大学に、文学部の8番目の学科として待望の教育学科がこの4月に開設され、同学における小学校教員養成が新たにスタートした。 定員50人のところに初年度は826人の志願者があり、実質倍率は6・1倍と文学部きっての高倍率を記録するほどの人気ぶりだ。まずは快調なスタートを切ったといえよう。 開設に至った経緯について、学科主任の諏訪哲郎教授はこう話す。 「ここ数年、小学校教員を養成する教育学科の設置が相次ぐ中、本学は多少出遅れたといってもよいと思います。そうした中、後発組としてどう差別化を図っていくかを考えた際、もともと私立大学で小学校を併設しているところはそうはないのですが、本学では初等科の伝統があります。 さらに今回、教育学科立ち上げの中心となったのが、長年本学で中学・高校教員免許の取得を支えてきた教職課程の教員たちで、彼らは今の教員養成のあり方に対して『社会の大きな変化に十分に対応できていないのではないか』と疑問を抱いてい2013年4月、文学部「教育学科」スタート教職課程の教員たちの熱意から生まれた教育学科。時代にマッチした小学校教員を養成教職課程において長年、中学・高校教員の養成を行ってきた学習院大学。さらに、2013年4月から、小学校教員を養成する教育学科が新設された。受験生の反応や学科が掲げる教育方針について聞いた。ました。 新設の学科で、従来の枠を超え、今本当に小学校の教員に求められているものを育んでいけば、良質な入学者を確保し、しっかりとした教員を輩出できるのではないだろうかと、念願の教育学科新設に至った次第です」 学科のキャッチフレーズは「つながる・つなげる」。①人間と自然が「つながる・つなげる」=体験型学習の重視、②人間と人間が「つながる・つなげる」=コミュニケーション能力の育成、③学校と地域が「つながる・つなげる」=多文化共生社会の教育――以上三つを学科新設教育学科TOPICS

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