経済学部卒業生_デジタルブック
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業後、損害保険会社に3年間勤務した後、健康食や治療食の宅配会社「ファンデリー」を創業した。12年前、27歳の時だった。 「新しいことにチャレンジすることはもともと好きでしたが、起業家を目指していたわけではありませんでした。自分で会社を作ってみたいという気持ちが芽生えたのは、保険会社時代に色々な企業の経営者と接するなかで、純粋に『社長ってかっこいい』と思ったからです」 阿部公祐さんは、笑いながらそう振り返る。決め手となったのは、現在、最も成功している起業家の一人、ソフトバンクの孫正義社長の講演を聞いたことだった。そこから、一気に会社設立に向かって走り出した。 当初は食材の宅配サービスを行っていたが、食材提供だけでは競合他社と差別化できないことに気づき、健康食、治療食の宅配とカウンセリングを組み合わせた新しいサービスに乗り出した。20代で起業、企業経営に夢をかけるファンデリー 代表取締役 阿部公祐Kosuke Abe●1996年、経済学科卒業後、朝日火災海上保険に入社。保険代理店設置などの業務に3年間従事したのち、2000年9月にファンデリーを設立する。社名は、「ファン(楽しさ・感動)」と「デリバリー(宅配)」を組み合わせたもの。社員は現在、役員を含めて40名を数える。阿部公祐さんは、ひときわ新しい分野で画期的なビジネスモデルを生み出した起業家だ。長い苦労の時期を乗り越え、ビジネスを軌道に乗せることに成功した。卒GRADUATE'S VOICE050Faculty of Economics

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