法学部卒業生_デジタルブック
15/20
外から講師を招いたり、企業見学に行ったりと、特別な講義が組み込まれたFTコースで、充実した勉強ができました」と、学生生活を振り返る小倉沙央里さん。 幼い頃から平和や紛争、貧困などの国際問題に関心があり、法学部政治学科へ進学。1年生の秋にFTコースの新設を知り、迷わず志望した。 学業はもちろん、「模擬国連」のサークル活動にも力を入れ精力的に学生生活を送った。なかでも、得難い経験となったのが、長期休暇を利用した海外での滞在だ。大学2年生の時には貧困問題に触れようと、バングラデシュで寺子屋を作るNGOのスタディツアーに参加。この経験が進路を決めるきっかけとなった。 「現地を訪れるまでは最貧国のイメージでしたが、経済的な側面だけでは測れない心の豊かさや文化、自然を知りました。自然のなかでコミュニティを築き、人間が共生することの大切さを肌で感じたんです。貧グローバルな視点で環境問題に挑む環境系研究機関「ATREE」 小倉沙央里FTコース卒業後、「自然と共生した持続可能な社会づくり」について研究する小倉沙央里さん。世界各国での滞在経験を活かし、国際的な環境問題に真正面から向き合っている。GRADUATE'S VOICESaori Ogura●2007年政治学科卒業。2008年に米レズリー大学大学院へ。10年に修士課程修了後、能登のNPO「おらっちゃの里山里海」を経て、2011年3月からインドの環境系研究機関「ATREE」の客員研究員としてヒマラヤで活動。2013年秋より、米カリフォルニア大学バークレー校の修士課程「環境デザイン」を専攻予定。元客員研究員学「062Faculty of Law
元のページ