理学部卒業生_デジタルブック
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田薬品工業に研究者として入社して3年目の清水真理さん。入社直後にはつくば研究所に配属されたが、2011年に神奈川県藤沢市に湘南研究所が新設されて、清水さんも湘南の地へ移ってきた。新しく広い研究所は万全の研究環境を誇る。「会社が日本一の研究所だと言っている通り、本当に充実していると感じます。研究に必要な最先端の機器が、何でもそろっているのです。新しい薬の種が私の手のなかにあるかと思うとわくわくします」と、恵まれた環境のなかで研究に従事している様子を語る。 清水さんが所属する正式な部署は医薬研究本部先端科学研究所。新しい薬を作り出す「創薬」の基礎研究をする部署だ。清水さんは、学習院大学理学部化学科を卒業し、武田に入社した。研究者への道を進もうとする場合、大学院の修了を目指す場合が多い。しかし清水さんは学部卒で研究者の道を歩むことを選んだ。〝身近な化学〞を研究する夢を実現武田薬品工業 清水真理清水真理さんは薬や化粧品のような身近な製品とつながる化学に興味をもっていた。理学部化学科で有機化学を学び、今では製薬会社で創薬の研究にかかわっている。武●2010年学習院大学理学部化学科を卒業。体育会スカッシュ部に所属し、運動部常任委員会で四大戦実行委員長も務めた。同年武田薬品工業に入社。現在は医薬研究本部先端科学研究所(湘南研究所)に勤務して、創薬の基礎研究に従事している。Mari Shimizu医薬研究本部先端科学研究所GRADUATE'S VOICE034Faculty of Science
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