学習院大学 東洋文化研究所The Research Institute for Oriental Cultures

研究プロジェクト

一般研究プロジェクト

朝鮮における近代化の問題(1994-1995年度)

 

構成員
代表研究員 斉藤孝
研究員 小倉芳彦 坂本多加雄 原島春雄 高柳信夫
客員研究員 武田幸男 遠山美都男 福士慈稔 宮田節子 深津行徳 王瑞来
(1)研究の目的・意義

朝鮮半島は日本と一衣帯水の地にあり、古代以来、朝鮮文化は日本文化の形成に重要な影響を及ぼしてきた。日本は明治維新以降、急速に近代化を達成したが、朝鮮は類似の改革を達成し得ず、やがていわゆる日韓併合によって、朝鮮は日本の植民地となった。他の植民地と同様に朝鮮の近代化は植民地支配権力によって阻止され、朝鮮社会は多くの前近代的要因に阻まざるを得なかった。この朝鮮における前近代的要因の1つとして、例えば、朝鮮における家族制度・親族制度などを挙げることができる。それは、大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国の成立以降も持続している。われわれはこのような近代化を阻止する要因を摘出するとともに、近代化を促進する要因がどこにあるかを探らなければならない。
このような研究は個人の力量によっては達成できず、学際的な共同研究を必要とする。われわれは、諸分野を学ぶ有志を集めて、表記のテーマについて研究しようとするものである。

(2)研究の成果

武田幸男(編)『朝鮮後期の慶尚道丹城県における社会動態の研究(II)―学習院大学蔵朝鮮戸籍大帳の基礎的研究(3)―(調査研究報告No.33)』(学習院大学東洋文化研究所、1997年6月)

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