両銓便攷 請求番号 328.9/19

書誌情報

兩銓便攷 二巻 / (朝鮮)李焈(高宗) 命編 / 朝鮮・高宗2年(1865)/ 刊行者不明 / 刊本 / 2冊 / 10行20字 / 四周単辺 / 有界 / 白口 / 単白魚尾 / 断句無 / 縦30.0cm×横19.5cm / 框高 21.4cm / 旧蔵印 三種

解説

『兩銓便攷』は朝鮮における文武両官の銓衡に関する法例集であり、第26代朝鮮国王の高宗(在位1863~1907年)が編纂を命じ、高宗2年(1865)に刊行された。上下二巻に分かれ、上巻は東銓すなわち文官の銓衡を、下巻は西銓すなわち武官の銓衡についてまとめている。

第一冊見返し扉に「當宁御筆 / 兩銓便攷 / 乙丑印行」とあり、次に南秉吉(1820~1869年)の序を載せる。その序によれば、高宗2年に『大典通編』(1785年編)を増修して『大典会通』が編纂された際に、文武両官の銓衡について補足する目的で『兩銓便攷』が編纂されたという。

日本国内の他の所蔵機関としては天理図書館今西文庫、東京大学総合図書館阿川文庫、東洋文庫、大阪府立中之島図書館などがある。

(辻大和)

(表紙)