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教員スタッフ紹介

外山 みどり 教授 社会心理学

<主要著書・論文>
「社会心理学 過去から未来へ」(編著)北大路書房 2015
「社会的認知ハンドブック」(共編著)北大路書房 2001
「帰属過程の心理学」(共編著)ナカニシヤ出版 1991



<研究分野>
 私がもっとも関心をもっているのは社会的認知、その中でも特に、人間が、他者の行動や自分の身の回りに起こる出来事をどのように認知し、解釈するかという問題です。これは帰属過程(attribution process)と呼ばれています。一応、社会心理学の分野の中に入っていますが、必ずしも社会心理学的文脈のみに限らず、人間が自分の周囲の物事をどのように理解していくかということに関連する幅広いテーマです。私たちは、日常生活で、しばしば「なぜ?」という疑問を発して原因を探ろうとしたり、意味を理解しようとしますが、そのような意識的な探究だけでなく、無意識のうちに推論したり、自明のこととして「読み取ったり」している場合もたくさんあります。その種の判断は、どのようなプロセスでなされるのでしょうか?このような社会的認知・判断に関しては、近年活発な研究が行われて多くの知見が得られてきましたが、研究が進めば進むほどまた新しい疑問が現れる、興味深い分野です。

<私の授業>
 3,4 年生対象のゼミナールでは、社会心理学の中で基礎的な分野である、対人認知、自己、社会的推論過程、ステレオタイプや認知バイアスなどの中からテーマを選んで、文献を講読し、問題点の検討と討論を行っています。このような領域は、私たちが日々の生活の中で経験することと深く関連している身近な分野であるだけでなく、社会的存在である人間の中核に迫る問題でもあります。具体的なやり方としては、まずその分野の概説的なテクストで従来の研究成果と研究動向を確認した後に、主要な論文のいくつかを原文で読み、研究方法や概念的な問題を検討します。社会心理学の分野で主要な学術雑誌であるJournal of Personality and Social Psychology やそれと同程度の雑誌に掲載された論文を毎年3、4 篇ずつ読んでいますが、受講生たちは当初難しいと感じても、後半には十分読みこなせるようになり、学部レベルとしては、非常に専門性の高いゼミではないかと密かに自負しています。英文の研究論文を読むことに慣れるだけでなく、論理的な思考力と実証的な研究方法を身につけ、自らの問題意識につなげていって頂きたいと願っています。
 社会心理学は、心理学と社会科学諸分野が交差する領域であると同時に、自己と他者、意識と無意識など、人間の本質そのものに関わる問題を扱う分野でもあります。社会心理学の授業を通して、人間の「心」を研究することの楽しさと難しさの両方を知って頂ければうれしく思います。
<趣味・特技>
 他人に自分のことを話し、自分についての情報を伝えることを、心理学では「自己開示」と言います。私はこれが得意ではありません(社会心理学が専門であるにもかかわらず)。あまりにも自らを語らないため、正体不明と思われることもあるようですが、謎があるというのもまたよいのではないでしょうか?とはいえ、何も書かないというのも気がひけますので、多少は書くとするならば、好きなこと(もの)は、クラシック音楽鑑賞・パズルを解くこと・スポーツ観戦(主にテレビ)・気象情報・推理小説・落語など。特技は特にありません。

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