高等科 総合的な探求の時間

教育目標

  • 生徒たちに不可欠な基礎学力としての「読む」、「書く」、「話す」、これら三つの力を養成すること。
  • 従来の教科枠を取り払い、より学際的に分野を横断する授業内容を試みる。学問研究の現状をわかりやすく伝えて、知的刺激を与える。

必修

高2 かつて学校において学ぶべき内容を標語化したものとして「読み・書き・そろばん」という言葉があった。「そろばん」の部分を「コンピュータ」に置き換えるならば、現在でもそれは何らかの有効性を保っていると考えられる。特に通常の教科の枠を越えて、言葉を駆使する能力を高めることは現代人にとって必須である。高等科ではそうした立場から1年次に「情報」の授業を配置し、2年次に「総合的な探究の時間」の授業を行う。
本授業では、生徒たちに一定のコンピュータ利用や情報収集に関する能力があることを前提とし、「読み・書き」の二つについて、すなわち言葉にかかわる能力を十分に養成することを第1の目標とする。さらに、通常の教科の枠内で十分に取り上げることがでいない内容や方法を通じて興味、関心を喚起することを行う。違った角度からの学習活動により、多面的に知識を身につけ、それを活用していくことを目指す。

これらの目標のために、1講座あたりの人数を平均して 12 名程度とし、個々の生徒の力量に応じた指導をより細やかに行う。実際、毎年同一時間に 17 から 18 の講座が設置される。
それぞれの授業内容は多肢にわたる。だが以下の事柄をどの講座においても重視する。
1) 情報収集の作業の基本技術を高める(学内外の図書館、インターネットの利用)。
2) レポート・レジュメ作成、口頭発表の準備を通じて自分自身の考えを明確にする。
3) 他者と議論することにより、多様な意見・観点を受け入れる土壌を養う。

授業は教室内で行われるだけでなく、学校外にも赴き見聞を広める。さらに成果を文化祭などの場面で積極的に発信していく。
なお授業実施に際して、必須選択科目として毎週 2 時間、通常授業の受講を義務づけている。加えてレポート作成、口頭発表の準備のための家庭学習に関わる時間を 1 単位分として換算し、合計 3 単位を認定する。

開講された講座の例:「演劇入門」、「通史でない世界史」、「暴力の倫理学」、「博物館を知ろう」、 「音楽と政治」、「国際協力入門」、「生命科学入門」、「理科系ライティング演習」、「写真を撮る・見る」、 「体脂肪を燃やそう」、「ハングルを学ぼう」、「漢字の文化史」、「自動車産業の現在、過去、未来」、等々。
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