シラバス
「中等科・高等科教育課程」を通じて、中等科、高等科6年間の学習がどのように進んでいくか、大まかな流れをつかむことができると思います。文部科学省の定める学習指導要領に基づきつつも、われわれの学校における独自性がここには盛り込まれています。
誰にとっても進学の問題は重要な事柄ですが、どれほど効率よくその目標達成につなげていくかを基本方針とはしていません。たしかに一本レールの上をみなが同じように歩んでいく方が楽かもしれません。しかし、そうした発想とは一線を画したいと考えます。なぜならこの学校は、本質的に「多様性」を抱えているからです。各々の生徒たちのベクトルの向きは一様ではありません。中等科、高等科の生徒たちは様々な志向を持ちながら、自立した大人としての人格を備え、長く人生を幸福に暮らしていくことこそを究極のテーマにしています。高等科卒業後、大学教育の場面で、あるいは社会の現場で自ら課題を設定し、解決のために工夫や努力を重ねる人物になって欲しいと思います。その意味で、生徒、教員の試行錯誤は止むことはないでしょう。つねに互いの共同作業を通じて、より良いものを求める行為が継続されていきます。
10代の若者たちの歩みのペースは、人それぞれです。まずは、学校における学びによって基礎力が養われることを願っています。ひたすら前へ向かうことだけにとらわれずに、反復によってより深く身につけることも大切にしたいと思います。その一方で、いくらでも背伸びをしましょう。生徒たちには初めて歩く道だとしても、すでに長く遠くにまで及んでいます。いつの日か行きつく先を見極め、道なきところに道をつける独創性と意志が備われば、充実感を伴った未来を過ごすことができるでしょう。
長い歴史に培われた蓄積の重みを引き受けること。変化を成し遂げるための柔軟性を持つこと。オリジナリティのありかを探し当てる鋭さを身につけること。生徒たちがそのように育つために、われわれの教育システムが活かされることを期待しています。
中等科 教育課程

高等科 教育課程

高等科2・3年 〈選択科目〉
選択B | 下記から1つ
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選択C | 下記から1つ
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選択D | 下記から1つ
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選択E | 下記から1つまたは3つ
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選択F | 下記から1つ
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自由選択 | 下記から0〜2つ
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芸術1 芸術2 |
下記から1つ
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