高等科 国語

教育目標

  • 言葉による見方・考え方を働かせ、国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を育成する。教科書を使用しつつもそれに限定されることなく、分野を越境した多彩な補助教材を用いることで、ひろくことば=言語に対する認識を深め、言語感覚を磨く。また学期ごとに、作文の提出を課し、成績評価に組み込むことにより、みずから書くことで実現される表現行為を実践的に学んでいく。

必修

高1 高2 高3
現代文 (現代の国語)
正確な文章読解力の基礎を固めるとともに、筋道立てて物事を考える方法を学ぶことで、複雑な現代社会を眺める多様な視座と、自身の意見を述べるための確かな表現力を養う。
主として明治時代以降の文学作品を扱い、上代から受け継がれてきた文芸の流れが、近現代においていかなる日本語表現を結実させたか、その多様な特性を学ぶ。そのことで、言語表現の機微に対する感性を、より豊かで鋭敏なものにすることを目指す。 人間の知性や感性に鋭く迫るような、読み応えのある文章を積極的に選ぶことにより、卒業後それぞれの分野で実践的に活用できる論理的思考力や、自らの考えを的確に発信するための高度な言語運用能力の獲得を目指す。
古文 (言語文化)
現代語のルーツとなる古代語に対する興味を持ち、古代から現代まで継承される言語表現を総体的につかみ取る。古典を読むうえで必要な文法事項として用言・助動詞を学習する。
散文、韻文を問わず多彩なジャンルの作品を読解し味わい、日本文化の多様性を知る。敬語表現など発展的な古典文法を学ぶ。 『源氏物語』をはじめとした日本の古典作品と、現代の文学作品をともに鑑賞することで、より深い日本文学の理解につなげていく。
漢文 - 日本の言語・文化に強い影響を与えた漢詩文の読解を通して、古典を読むための訓読のきまりや漢語についての理解を深める。また、漢文の発想や文体、訓読独自のリズムなどを味わいながら、先人のものの感じ方、考え方に触れることで、自らの感じ方、考え方を豊かにする。 文学的な漢文学作品を通して、和漢の発想や文体、表現の違いなどについて理解を深める。

選択

高2 高3
古文1 少人数のクラス編成で古文の読解力を徹底的に鍛える。学生に一定の範囲を割り当てみずから辞書、文法書などを駆使して原文に向き合い、読解の結果を発表し、討論を行う。
古文2 - 一年を通じて一つの作品を読み、時代背景を理解しつつ、古文の総合的読解力を養う。
漢文1 日本の文化に強い影響を与えた中国の古典文化を理解するため、文学・歴史・思想にわたる様々な作品を読み、より深く理解するための視点を養う。 -
漢文2 - 多くの漢詩文に触れ、漢文特有の語法や表現を確認しながら、作品をより正確に読み、深く味わう。
小論文演習 - 十数人の少人数編成のクラスで一定課題の下、小論文を毎週実践的に書くことを目的とする。また近年多くの大学の推薦入試や一般入試で課せられる「小論文」に対しても、各自の目的に応じて個別に対応していく。
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