教員紹介


高埜利彦(たかのとしひこ)教授

[専門分野]
 記録史料学研究

[略歴]
学歴
 1972 年 3 月 東京大学文学部国史学科卒業
 1974 年 3 月 東京大学大学院人文科学研究科中退

職歴
 1974 年 4 月 東京大学史料編纂所
 1981 年 4 月 学習院大学文学部助教授
 1990 年 4 月 学習院大学文学部教授
 2018 年 4 月 学習院大学名誉教授

[学会や社会における活動]
 2004 年〜2009 年  日本アーカイブズ学会会長 

[主要業績]
著書
 『近世日本の国家権力と宗教』(東京大学出版会、 1989 年)
 『江戸幕府と朝廷』(山川出版社、 2001 年)
 『日本史史料 (3) 近世』(岩波書店、2006 年)
 『新版 世界各国史 日本史』(共著、山川出版社、2008 年)
 『近世の朝廷と宗教』(吉川弘文館、2014年)
  『天下泰平の時代』(岩波新書)(岩波書店、2015年)
  『近世史研究とアーカイブズ学』(青史出版、2018年)

論文
 「近世石山寺の開帳」(『史料が語る日本の近世』吉川弘文館、 2002 年)
 「アーカイブズ学制度の確立のために」(「NIRA政策研究」 17 巻2号、 2004 年)
 「史料保存問題とアーカイブズ制度」(『日本歴史学協会年報』 21 号、 2006 年)
 「私の身分的周縁論」(『部落問題研究』 2007 年)

[アーカイブズ学専攻で学ぶ人たちへ]
 日本の社会にはアーカイブズ制度がありませんでした。そのために社会保険庁が記録を廃棄するなど、これまでに困った問題は幾度もあります。しかしながら相変わらず記録文書を隠蔽したり廃棄したりする考え方を根本から改めようという機運も起こってきません。これからの社会は日本単独で鎖国をして生きていくことはできません。世界の常識と歩調を合わせ、法令順守や組織統治を行い、説明責任を果たしていかねばなりません。そのためにはアーカイブズ制度が必要不可欠になります。発生する記録をいかに保存しアーカイブズ化するか、これからの大きな課題です。この課題に取り組むために、世界のアーカイブズ学に学び、経験を積んで行くことが重要になります。アーカイブズ学専攻で学んだ皆さんが、日本や世界でこれからのよりよい社会形成に力を発揮されることを、私どもは心より期待をいたしております。

記載事項の一部は専攻ご在籍時のものとなります

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