今年は、西坂さんに生体分子モーターの研究の現状について話していただきます。 生物をめぐる話題は何をとっても興味深いですが、人間には決してつくることのできない(分子一個でできている!)極微のモーターがどうやって動いているかという話題は(とくに物理を学ぶ者にとっては)猛烈に面白いテーマです。
もう一つの講演は、計算機センターの横山さんにお願いしました。 話題の国際宇宙ステーション「きぼう」を使って、横山さんらがおこなった「宇宙で氷をつくる」実験を中心に結晶成長の理論についてお話していただきます。 地上での理論、計算機シミュレーションと、宇宙ステーションでの実験がどのように絡み合うかを伺うことができると思います。
体内のミトコンドリアの中にある小さなモーターから、宇宙ステーションの中で作られた「氷」まで。 直接の関係はないですが、物理の広さと楽しさを感じることができるはずです。
物理学科主任 田崎晴明
日時:2009 年 12 月 16 日(水)16 時 10 分から 17 時 40 分
場所:学習院大学 南 2 号館 200 番教室
西坂 崇之
世界最小のモーターはどうやって回るか?
1分子計測技術で解明する生体分子モーターの動作機構
横山 悦郎(計算機センター)
国際宇宙ステーション「きぼう」実験プロジェクト「過冷却水中で成長する氷のパターン形成」をめぐって
微小重力環境での結晶成長の理論と実験的検証
主催:学習院大学理学部物理学科
お問い合わせ先:学習院大学理学部物理学科 田崎晴明 (hal.tasaki@gakushuin.ac.jp)
どなたでもご自由にご参加いただけます。お誘い合わせの上どうぞ。