本学部の客員教授である李鉉出・建国大学政治外交学科准教授より、朴槿恵前大統領の弾劾過程における大統領支持勢力の行動に関する研究結果について、報告が行われた。多くのメディアが朴前大統領に対する批判報道を展開し、大規模な批判集会が継続的に開催されている中で、大統領を支持し続ける人々は、何故そのような行動を続けるのか。当事者へのアンケート調査をもとに、その属性や認知・社会心理を分析した結果、支持者たちは高齢者が中心で、グループ内のSNSで情報を共有してメディアの情報は信用せず、「見たいものしか見ない」かたちで状況を認識していることが明らかになった。これは、韓国においても「ポスト・トゥルース」現象があらわれている一例である。以上のような報告に対して、調査方法、インターネットと政治、メディアと政治など様々な観点から質疑応答がなされ、活発な議論が行われた。参加者は、教員5名であった。
グローバルガバナンス研究会(報告)
国際関係・地域研究コース
講演者 | Lee Hyun chool先生(韓国・建国大准教授/本学客員研究員) |
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事例報告者 | 磯崎 典世 先生 |
開催日 | 平成29年 7月 27日 |
主催者 | 磯崎 典世 先生 |