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神戸 伸輔 教授

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略歴

1987年 東京大学経済学部卒業
1993年 米国スタンフォード大学
経営学博士号取得

研究分野

ゲーム理論、契約及び交渉の経済分析

著書

・神戸 伸輔 『入門 ゲーム理論と情報の経済学』日本評論社, 2004年
・神戸伸輔・濱田弘潤・寶多康弘『ミクロ経済学をつかむ』有斐閣, 2006年

主要業績

[査読付公刊論文]
1. “Contractual Delay and Efficiency in Delegation Games:Two -- Principal Case,” (with H. Matsushima), Economic Letters, 34 329--332, 1990.

2. “Bargaining with Imperfect Commitment,” Games and Economic Behavior, 28, 217-237, 1999.

3. “When Is There a Unique Equilibrium in Less-Structured Bargaining?” Japanese Economic Review, 50, 321-342, 1999.

4. “Subjective Evaluation in Agency Contracts,”Japanese Economic Review, 57, 121-140, 2006.

5. “Emergence and nonemergence of alternating offers in bilateral bargaining,” International Journal of Game Theory, 38, 499 - 520, 2009.

[その他公刊論文]
1.「株主間利害対立」『会社法の経済学』(第10章)東京大学出版会、1998.

2.「経済学では組織をどのように見てきたか」、組織科学、33、14-23、1999.

3.「2人交渉ゲーム:非協力ゲームアプローチによる定式化について」 今井 晴雄, 岡田 章 (編著) 『ゲーム理論の応用』(第4章) 勁草書房 2005.

4.「ITが労働生産性に与える影響〜組織の経済学の観点から〜」、日経研月報、12月号、14-20、2007.

学外での活動

所属学会:日本経済学会、American Economic Association, Econometric Society

講義・演習の運営方針

大学院においては、研究手法を身につけることと、経済学の概念をより深く理解することを目標として、講義・演習を行っています。

研究手法を身につける上では、学術論文をどう読むか、関連する研究をどうやって探すか、アイデアの見つけ方、論文をどうやって書くかについて、公刊された論文を基に学んでいきます。

経済学はいくつかの基本的な概念の上に構築されています。その概念は、経済学の歴史の中で吟味され、より洗練されたものへ進化してきています。講義・演習では、それぞれの分野で基本的な論文を時間をかけて読むことで、概念について自分なりの整理を行ってもらいます。それにより、その分野の理論的成り立ちが理解でき、自分で研究を進めていくときの出発点となります。

研究分野

私はミクロ経済学を応用して現実の経済を考えることを、研究の中心においています。その中で注目しているのは組織の理論と交渉の理論です。組織の理論では、従来は経営学の分野とされていたものに、情報の経済学を用いて新たな視点を導入しようとしています。そこでは、限られた資源と情報の中でどのような組織を作ったら最適かということを分析しています。

交渉の理論は、ゲーム理論の重要なテーマのひとつで、経済学の観点からは分配に関する分析という意味があります。経済学では、分配の問題はなかなか分析できず、あまり理論的に扱われてきませんでした。ゲーム理論の発展により、労使の賃金交渉など経済社会で重要な分配に関する問題に、経済学のメスを入れられるようになりました。

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