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これは当該学生にとって負担となるのみならず、有望な人材が 流出することにもなり、大学院の設置が強く望まれることとなりま した。また、大学院の設置は、本学の教育・研究水準向上のためにも欠くべからざることでした。文学部は、教育施設の面では不十分なところもありましたが、教授陣容は充実しており、大学院の教授としての適格者を多数擁していたので、ほとんどそのままで大学院設置の認可が受けられる状態にありました。申請は28年に認可され、その4月には人文科学研究科・自然科学研究科から成る大学院が開設される運びとなりました。 |
その後10年を経た昭和30年代の終りには、教員組織の充実や研究施設の拡充・整備により博士課程の設置が可能となりました。そこで、昭和40年度から各専攻の修士課程の上に修業年限三年の博士課程を設置して、大学院の組織を強化し、研究ならびに教育の向上をはかるとともに、修士課程からさらに進学して引きつづき研究に専念したいという学生の要望に応えることができたのです。入学定員は、史学専攻修士課程が7名、博士課程の哲学・史学・国文学・イギリス文学専攻が各3名、ドイツ文学・フランス文学専攻が各2名でしたが、国文学専攻は44年に、最初の入学生を迎えています。 |