宮崎 弦太 教授 社会心理学
<主要著書・論文> |
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<研究分野> 研究分野は社会心理学で、特に、友人関係、恋愛関係、夫婦関係といった親密な人間関係に関わる領域が専門です。私たち人間は、他者と親密で良好な人間関係を構築し、それを維持しようとする基本的欲求(所属欲求[need to belong]といいます)を持っており、所属欲求を満たせるかどうかは、私たちの心と身体の健康や幸福な生活と密接に関わっていることがわかっています。とても興味深く、また、恐ろしくもある研究結果として、私たちが他者と結ぶ人間関係が、私たちの死亡リスクにまで影響することも報告されています。人間関係という身近な存在が私たちの心と身体に及ぼす影響の大きさが、私がこの領域に惹かれる大きな理由です。 大学院時代は、親密な人間関係を維持するための心の仕組みについて特に研究していました。人間関係において相手が自分を受け入れてくれているか、それとも拒絶しているかは、その関係をうまく維持できるかと深く関わってきます。そのため、私たちの心は、他者の受容・拒絶のサインに敏感に反応し、他者から受容されると自分への自信が高まり、自分のことをポジティブに感じられるのに対して、他者から拒絶されると自信を失い、自分に対してネガティブな気持ちになりやすいです。このように他者からの受容・拒絶に反応して自分に対する気持ちが変化する心の仕組みが、人間関係を維持するうえでどのように役立っているかについて研究を行ってきました。 大学院を修了してからは、親密な人間関係の維持に有効とされる心理・行動が相手との関係性によっては個人に不適応をもたらす可能性、また、不適応とみなされやすい人間関係での心理・行動が状況によっては適応的な働きをする可能性に注目して研究を行っています。その中で注目してきたものの1つが、関係相手が自分の気持ちや欲求をどのくらい理解し、受け入れてくれているかという「関係相手の応答性」という特徴です。相手が自分の気持ちや欲求を理解してくれず、受け入れてくれない応答性が低い関係を、自分が心理的に傷つけられるリスクが高い関係と位置づけ、そのような関係では、親密関係を維持するための理想と考えられている心理・行動からいったん離れてみることが有効ではないかと考え、研究を行っています。 近年では、日常的な行動に潜む「他者のため」という心理が、本人や親密なパートナーの幸福とどのように関連するかについても研究しています。そのなかで、家庭での家事やマスク着用といった身近な行動が「他者のため」という動機で行われる場合に、本人の幸福や関係の良好さと結びつきやすいことを明らかにしています。また、自分の「推し」にお金を使うときに「推し」のためという気持ちを持つことが本人の幸福に及ぼす影響についても研究してます。 私自身はこれまで、親密な人間関係に関する研究を多く行ってきましたが、研究指導を行う際は、親密な人間関係に限らず、学生の皆さんが関心を持つ幅広いテーマについて、社会心理学の観点から指導を行っています。これまでに研究指導を行ったテーマは、一例を挙げると、マスク着用の動機が幸福感に及ぼす影響、感染症への脅威が友人関係や恋人関係に及ぼす影響、「推し」にお金を使うときの動機が幸福感に及ぼす影響、マッチングアプリにおける対人関係満足度に影響する要因、SNSでのフェイクニュースの拡散・共有意図に影響する要因など、様々なものがあります。卒論研究について卒論生と共同で学会発表をし、その研究テーマを私が引き継いで、発展させるということもしています。私自身はこれまで、親密な人間関係に関する研究を多く行ってきましたが、研究指導を行う際は、親密な人間関係に限らず、学生の皆さんが関心を持つ幅広いテーマについて、社会心理学の観点から指導を行っています。これまでに研究指導を行ったテーマは、一例を挙げると、SNSを通じたポジティブな体験の共有の心理的効果、マスク着用の動機や家事を行うときの動機が幸福感に及ぼす影響、アイドルを信奉することの心理的機能、感染症への脅威が友人関係や恋人関係に及ぼす影響など、様々なものがあります。
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| <私自身について> 奈良県で生まれ育ち、大学・大学院時代は大阪府で生活し、2013年に関東に引っ越ししてきました。その後は縁あって、関西に戻ることなく関東で仕事を続けています。埼玉県に住んだことがきっかけで、埼玉西武ライオンズのファンとなりました(人生で最初に応援した球団は近鉄バファローズでした)。子どもと一緒にベルーナドームで野球観戦をするのが好きです(この原稿を執筆しているのは2026年6月です)。同僚の先生と観戦することもあります。 |
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