学会、卒業研究等の発表会でのプレゼンテーションを念頭に、守ったほうがいい(とぼくが考える)ごく基本的なルールをまとめる。
物理に近い分野での発表を想定しているが、おそらくほとんどのジャンルにあてはまる。
もちろん、すべての研究者が以下のルールのすべてを実践しているわけではない。
しかし、プレゼンテーションについて真剣に考えれば、多くのルールに賛同してもらえるはずだと信じている。
ここでは、よい発表をするための心がけや考え方には(ほとんど)触れていない。それはまた別に書くべきだろう。
また、実際に(PowerPoint や Keynote などの道具を使って)いかにスライドを作るかということには全く触れていない。これについて省みるに、ぼく自身が実際のスライド作成については確固たるノウハウを持たず、その場その場でなんとなく作ってきたため、人にしっかりと伝えられることがないのだと自覚した。
スライドの作成方法の教材はネット上に数多くあるだろうが、(ぼくが上の自覚を持つきっかけともなった)早水桃子さんの動画教材がおすすめである。
まず、早水さんとフォント会社のモリサワがコラボレーションした動画シリーズ『研究発表スライド 劇的ビフォーアフター』をざっと見るのがいいだろう。
短いけれど、デザインによる情報の伝わり方の違いを実感できると思う。
フォントの宣伝もあるけれど、まあ、それはフォント会社なので仕方ないですよね。
その後は、
『PowerPointスライド作成実演ライブ /
@必修編 (YouTube) / Aスキルアップ編 (YouTube)』を見るといいだろう(動画の説明欄にある膨大なリストも有用なはず)。やや長いがそれだけの価値はある。
最後に、あまり参考にはならないのだが、ぼくの発表スライドから抜き出して作った(適当な)サンプル (pdf 2 MB) がこちら。あるいは、実際の(たぶん、面白い)オンライン講義とスライドの例もあります。