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やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識
主要な更新履歴・訂正(web 版)
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2013/1/17
講演の準備のために自分の本でカリウム 40 の半減期を調べようとしたら、表 2.1 に載っていないことを発見。
使えないぞ!
というわけで、表に追加。ついでにアイソトープ手帳で半減期を調べたら、本に引用していた値とわずかに異なっていることに気づいたので、他の部分もアイソトープ手帳にある値で統一した。
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2013/1/9 原子力安全研究協会から「新版・生活放射線(国民線量の算定)」の「正誤表」が送られてきた。引用していた表 1.4.1 が修正されていたので、該当箇所を修正。
p58 の表 4.3 の炭素 14 の項目を 0.0025 から 0.01 へ、合計を 2.09 から 2.1 へ修正(「有効数字はいったいどうなってるんだ」というつっこみはしない)。
さらに本文でも 2.09 を 2.1 に。
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2012/10/19 p12 脚注 6 の「水素原子(赤い球)は4個、酸素原子(青い球)は2個だから」というところは、赤と青が逆だった!! なんというか、まったく「実害」のないミスだったので、みなさんスルーされていたのだろうが、今になるまで誰からも指摘されなかったのは不思議。
しかも、ここに来て、お二人から独立に指摘があった。
これ以上ないほどに「細かい修正」なのだが、つい書いてしまった。
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2012/10/15
単行本は早々と増刷。ちょっと怖いくらいだ。
でも、これで出版社が赤字を出すことはなくなっただろうし、ぼくとしては十分。
あとは静かに必要な人に読まれればいい。
いずれもっとずっといい本が出て、この本が用済みになればそれが一番うれしい。
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2012/10/1
pdf 版を微修正。これで、pdf 版のほうが書店に置いてある本よりも先に行ったことになる。
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2012/10/1
「単行本に関する情報」に加筆・修正を掲載。
いずれも細かい点なのだが、ミスが残ったまま出版してしまったことは申し訳ない。
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2012/9/14
「単行本に関する情報」の書影をきれいなものに差し替え。
クリックすれば拡大します。
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2012/9/13
しまった。昨日アップしたファイルは索引が古いままでした。申し訳ありません。
索引のみ修正したバージョンをアップします(既に昨日のファイルを印刷された方は、索引だけ印刷し直してください)。
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2012/9/12
「単行本に関する情報」のページを追加。
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2012/9/12
本日で単行本の校正作業が終了(みなさん、ありがとうございました)。
それにあわせて久々にファイルの改訂。
編集、校正の作業のなかで指摘され、提案してもらった事柄をすべて pdf 版にも反映させた。
また、前書きで単行本のことに触れ、謝辞に単行本のスタッフのことを追加。
変更点は大ざっぱには以下のとおり。
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2 ページに「JR の常磐線と常磐自動車道がどちらも部分的に通れなくなっていて、通れるようになる見通しはまったくない」という記述があったが、少し見通しが見えてきたので、後半を変えて「JR の常磐線と常磐自動車道がどちらも部分的に通れなくなっていて、通れるようになるとしてもそれはまだまだ先のことだ」とした。
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誤解を招く可能性のある表現の書き換え。
基本的には細かいことばかりなので、列挙しません。
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無数の用字・用語の修正。
ほとんど意識はされないと思うが、より読みやすくなったと思う。
ちょっと面白いところでは、「燃料がとけ落ちる」というところを「燃料が熔(と)け落ちる」にした。
通常は「溶ける」を使うのだが、ぼくは、この漢字からは「水に溶ける」というイメージを強く受けるので、使う気にならなかったのだ。しかし「とけ落ちる」と前半が平仮名なのは実に格好が悪く読みにくい。採用した「熔ける」は高温になってどろりと「熔け落ちる」様子をイメージさせてなかなかよい。
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若い読者を想定して、ルビを増やした(実は、今でも、単行本バージョンのほうがルビは多い。編集者は著者よりも「読者に優しい」のだ!)。
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図 2.7 を図版担当者の描いたものに差し替え。
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emergency exposure situation を「緊急被曝状況」と訳していたのだが、定訳は「緊急時被曝状況」だど教えてもらった(いや、「時」は不要だと思う。翻訳としても日本語としても)。
特にこの本の中で重要な概念ではないので、定訳に従うよう変更。
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LNT (linear non-threshold) はもちろん「線形閾値なし」と訳していたのだが、なんと定訳は「直線しきい値なし」だと教えてもらった! いや、二つの量が一次式で結ばれることを指す linear の定訳は「線形」じゃないのかな?
さすがに、これは変更せず、「線形」で通すことにして、脚注で「定訳」に触れることにした。
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2012/8/7
微修正。図 1.1 のキャプションを書き換え。写真のゲートは原発から 20 km の警戒区域の境界ではなく、それよりは、かなり手前。
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2012/8/6
もう大きな書き換えはしないつもりだったのだが、B さんから全般について丁寧なコメントをいただき、また、出版の前にもう一度全体を読み直した結果、全般的に大小の様々な書き換えをしようと決意。
ずっと何かしらのイベントが続く怒濤の日々だったが、今日、ようやく書き換えの時間がとれた。
まず、表番号の記載ミスが二つもあった。申し訳ありません。
なお、以下のページは古いバージョンのもの。
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p 21, 3 行目の「表 2.1」は「表 2.2」の誤り。
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p 109 脚注 4 での「表 4.2」は「表 4.1」の誤り。
以下、主要な変更をリストアップしておく。
ここでも、ページは古いバージョンのもの。
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1.1 節 7 月の最後に浪江町で撮影してきた警戒区域のゲートの写真を追加してみた。
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p 8 「元素」という概念について、脚注で説明した。
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p 9 以降 「電子は原子核のまわりを普通にまわっているのではない」と脚注に書いてある割には、本文には、「くるくるまわる」などと書いてあったので、そのあたりを修正。
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p32 このあたり以降、「燃料」と書いていたところを、だいたい「核燃料」に書き換えた。
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p 33, 1 行目のあとに、「臨界」の説明を補足。確かに、これが抜けていた。
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p35 下のほうの「物質がどういう状態で原子炉から出てくるかにもよるが」のところに脚注を追加。
物質の状態は、化学的性質で決まること、それは元素の種類で決まることなどを説明。
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p37 なぜ再臨界はおきないと考えられるかについて、ごく簡単な説明を追加。
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p 69 本文のこれから先で、「公式の考え」というとき、「1 Sv の被曝で・・」だけでなく「100 mSv の被曝で・・」として引用している部分が多いことを指摘された。
ここで、「100 mSv の被曝で・・」をきちんと太字で書き、これを「公式の考え」として引用することが多いと明示した。
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p 88 第二段落。土壌でのセシウムのふるまいの記述を改良。
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p 102 表 5.3 などで扱っているのは、屋外での線量率であることを明示した。
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p 112 「平衡量」の定義の位置が悪かった。このページの下から 4 行目の後ろで定義を述べる。
よって、次ページでは定義の段落を消した。
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p113 このページの最後の続きとして、1 日の摂取量が 1 Bq でない場合には、グラフの縦軸だけを変更すればいいということを述べた。これは重要な書き落としだった。
これ以外に、表現をいじったところは多数。
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2012/7/19
暑いがピントあったところで、また修正。
預託実効線量に関連するところを(二カ所)少し書き換え。
そもそも実効線量というのは(生涯などの)通算で考えるための量なので、わざわざ「預託」などと難しそうなことを言うなというのが趣旨。内部被曝について「預託ではない実効線量」が議論に出てくることはほとんどあり得ないのだから、単に「内部被曝の実効線量」でいいのだ。
前から気になっていた図 4.11 を描き直して差し替え。
別に中身は変わっていないけれど、前のはプレゼン用にあわてて作ったものだったので。
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2012/7/18
6月のイタリア出張のときは空き時間をずっと使ってこの本の作業をしていたのだが、今回のドイツ出張の一週間のあいだは(申し訳ないけれど)放射線のことはなるべく考えないで過ごした。昨日帰国し、大学院入試関係業務を終えたところで、指摘を受けていた細かい点をいくつか修正。まだまだ細かいミスが残っていることに驚く。
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2012/7/6
Higgs 発見で盛り上がってしまったけれど、こちらは黙々と細かい修正。
本業の関係で、これからしばらくは、この本の作業はできそうにない。
また、最近は、読者からのコメントもほとんど来なくなったので、そろそろ内容は固まったと思うべきか? けっきょく、今までのところ、大きな修正はしなかった。
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2012/7/3
セシウム降下量のデータ(p 89 の表 5.1)を朝日新聞からの引用ではなく、文部科学省のデータからの直接の引用に差し替えた。福島の双葉郡のデータもある。
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2012/7/2
色々と細かい改良。
p57 脚注 19 に、飛行機が緯度の高いところを飛ぶ方が宇宙線の被曝量が多いという「豆知識」を追加。電磁気学の興味深い応用問題だ(ところで、これを教えてくださった(現役パイロットの!)の F さん。メールを返信したのですが、宛先不明で戻ってきました。よろしければ、メールの返信アドレスの設定を見直して、またメールいただけませんでしょうか?)。
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2012/6/28
朝日出版から単行本として出版することを冒頭で告知。
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2012/6/27
日々、細かい修正。いちいち列挙していませんが、お許し下さい。
自分でも何をいつ直したかわからない状況です(本質的な修正はしていないということです)。
おかげさまで紙バージョンの出版社が決まりました。詳細は近く報告します。「出版社の方へ」は用済みですが、記録のために残しておきます。
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2012/6/18
毎日、少しずつ修正を続けてきた。今日は数式の単位の扱いの修正など。そろそろミスも減ってきたように思うので、前書きにあった「まだ印刷しないほうがいい」という注意を消した。
紙媒体での出版の可能性を検討すべく「出版社の方へ」を追加。
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2012/6/13
p33 に崩壊熱の簡単な説明を追加(これはうっかりしていた)。
「ベクレルで表わした量が等しければ放射線の量は同じ」というのは、あくまで「ごく大ざっぱに同程度」だということを強調。
前書きで「暖かい言葉」と書いていたら「温かい言葉」だとの指摘を受けた。ううむ。「ぼくにとっては、お日様がぼかぼかと背中を温めてくれるような『暖かい言葉』なのさ」と言おうかと思ったけど、このままだと同じコメントをしてくれる人が次々でるだろうからということで、修正。
他にも細々(こまごま)と。
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2012/6/12 p64, 脚注 27 累積生涯癌死亡リスクの推定値を実際の死亡率のように書いていたのを修正。
p12 脚注 10 に太陽の核融合のことを追加。
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2012/6/11 p.8 図 2.1 の鉄の単結晶の表面の画像に写っていた凹凸は原子そのものではなく、より大きな表面の構造でした。なんと、専門の物理のところでこんなポカミスをするとは・・ 偉そうに「正確さには自信がある」と言ってたのに恥ずかしすぎて、なんと書いていいのかもわかりませんが、し、しかし、ネットで公開していればミスを教えてもらえるというのは正しかった。すばやくご指摘くださったみなさんに、本当に感謝しています。大慌てで、グラファイトの表面の STM 像に差し替えました。
あと、p110 の脚注5の「ゴイアニ」は「ゴイアニア」の間違いでした。ダメですね。
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2012/6/11 このページと本を公開。
言うまでもないことかもしれませんが、私の書いたページの内容に興味を持って下さった方がご自分のページから私のページのいずれかへリンクして下さる際には、特に私にお断りいただく必要はありません。
田崎晴明
学習院大学理学部物理学教室
田崎晴明ホームページ
hal.tasaki@gakushuin.ac.jp