当日は、いきなり本田先生のメガネの柄が折れるという予期せぬハプニング(?)もあったが、先生の熱のこもった講演と、会場変更も余儀なくされたほどの盛況ぶりで、大変充実したものとなった。
講演の内容は、90年代以降、重なり合っていた人々の世界が次第に分断されようになり、「別々の閉ざされた世界」が現れたこと、そしてそれぞれの世界が現在さまざまな問題を抱えていること、これらを統計データをもとにして積極的に論じるものだった。
時間に限りがあったために、討議の時間を十分にとれなかったことが残念ではあったが、それでも出席した学生から自発的な質問や問題提起もあり、また研究会終了後も熱心に学生が本田先生質問するなど、研究会に参加してくれた学生・院生の問題意識はおおいに喚起されていたと感じた。
90年代以降の日本社会に生じたさまざまな変化について大変興味深いお話をしてくださった本田先生に改めてお礼を申し上げたいと思います。