学習院大学 東洋文化研究所The Research Institute for Oriental Cultures

所蔵資料

その他学内所蔵の東アジア関係資料

(1)概略・参考文献について

京都学習院、旧制学習院以来、学習院には数多くの東アジア関係資料が所蔵されています。全貌については
学習院大学東洋文化研究所編『知識は東アジアの海を渡った』(丸善プラネット、2010年)
学習院大学学長付国際研究交流オフィス編『東洋学の歩いた道』(2012年)
をご覧ください。
朝鮮史に限っては
末松保和編『朝鮮史関係所蔵図書目録』(学習院東洋文化研究所、1975年)も有用です。
利用については各図書館・機関にお問い合わせください。

(2)漢籍資料(大学図書館ほか)

京都学習院以来、蒐集された貴重な和書・漢籍資料群。大部分は『学習院図書館和漢図書目録』(昭和4・5年)に整理されているものの、受け入れ年度等によって検索の方法が複雑。推測でおそらく数千冊以下と考えられる(叢書を含む)。このコレクションには長崎の海関(税関)や和歌山の藩校、さらには京都学習院、華族会館の蔵書印を有するものがある。

(3)朝鮮戸籍大帳(大学図書館)

本資料群は1980年代より当研究所で調査研究が行われた。学習院大学図書館の原簿によれば戸籍大帳は明治42年(1909年)11月14日に22冊、同年12月11日に179冊が受け入れられた。受入先は酒井藤兵衛なる人物という。このうち、49冊はすでに紛失したが、残りの152冊が現存する。このうち19冊は19世紀前半の道光年間のもので、各地区における最も古い部類のものである。本資料に関する調査研究の成果は1983年から当研究所の『調査研究報告』により順次報告を行ってきた。当研究所の調査研究報告NO.52として『学習院大学蔵 朝鮮戸籍大帳等目録』(武田幸男編)が発刊され、全貌があきらかとなった。東洋文化研究所でマイクロフィルムによる閲覧が可能である。
真功發微

慶尚道丹城県の戸籍大帳。

(4)林博太郎文庫(大学図書館)→満洲の教科書

故・林友春氏(学習院大学教授/中国書院史・教育史)の寄贈による御尊父林博太郎(学習院教授、貴族院議員、満鉄総裁(1932-1935)、東京大学教授)の旧蔵書。戦前・戦後の教育に関する文書を含む。洋書(ドイツ語)および満洲・中華民国における中国語教科書、および教育政策の政策決定過程が書かれた内部資料もある。満洲・中華民国の教科書は全68タイトル、272冊。日本国内の他の機関ではほとんど所蔵されていないと考えられる。

(5)田中耕太郎文庫(法経図書センター)→満蒙の法律

田中耕太郎氏寄贈の資料群。氏は戦前に東京帝国大学商法学教授、戦後は文部大臣、学習院大学理事(1952-1954年)、最高裁判所長官、国際司法裁判所判事を歴任。専門は、商法学、法哲学者。洋書1803点、和書1914点、小冊子(抜き刷りなど)約600点。多くは法学関係のものであるが、戦前の満洲・蒙古における法律関係の資料がある。コレクション全体の目録に、学習院大学図書館編『田中耕太郎文庫目録:学習院大学法経図書室所蔵』(学習院大学図書館,1982年)がある。

(6)乃木希典文庫→台湾総督府関連資料

乃木希典氏寄贈の資料群。乃木希典氏は陸軍大将・台湾総督(1896-1898)・学習院院長(1908-1912)をつとめる。600タイトル、974冊。史書・戦術書・戦地記事・思想書のほか、台湾総督府関連図書がある。

ページの先頭へ