情報教育

情報教育の目標

  1. 1情報機器としてのコンピュータの基本的な操作方法を習得し、仕組みや機能について理解する。
  2. 2情報モラルについて正しい認識を持ち、インターネットを安全に活用する方法について理解する。
  3. 3物事を筋道立てて考え、情報処理の流れをプログラミングとして体系化することで、コンピュータを使って結果を得たり問題や課題を解決したりできることを理解する。
  4. 4コンピュータを使って自分の考えをまとめたり、発表したり表現したりする技能を身につける。

取り組み

  • コンピュータに親しみを持ち、正しく活用できる人間を育むために、複数の教員を配置してきめ細かい指導を行っています。
  • インターネットを活用する上での個人情報の扱い方やルール、マナーの教育を大切にしています。ときにはインターネットの負の側面にも触れ、インターネットを安全に正しく活用できるように指導しています。
  • 物事を筋道立てて考える力は、どの分野においても必要です。そこで、児童の成長段階に応じたプログラミング学習のカリキュラムを作成し、全児童が意欲的に取り組めるように配慮しています。
  • 自分の考えを自由に発表したり表現したりするツールとしてコンピュータが活用できるように、また、子ども同士で学び合い、認め合う環境づくりができるように、各教科と連携を図りながら授業作りを行っています。

施設設備

視聴覚室(コンピュータ室)

①デスクトップPCによる1人1台体制

キーボード入力も習得させたい技能の1つと考えています。また、コンピュータの動作を素朴に理解させやすいという観点から、あえてデスクトップPCを採用しています。
1人1台体制とすることで、児童は、自由に発想しながら、自分なりのペースでじっくり課題に取り組むことができるので、自らの操作とその結果の対比を通して、納得しながら学びを深めていくことができます。

②どのコンピュータを利用しても自分専用の環境が再現するシステム

この機能を実現することで、児童は、授業中はもとより、休み時間や放課後の利用でも、自由に作業ができます。
また、個人のファイルの保存だけでなく、ファイル共有のしくみを通して、教員が教材や課題のファイルを配付したり、児童に作成したファイルを提出させたりするなど、きめ細かい指導が可能です。

③すべてのPCが高速回線でインターネットに接続されている環境

フィルタリングを行い、有害サイトに接続できないようにしています。
そのため、児童は、安心してスムーズにインターネットが利用できるので、調べ学習などを能率よく進めることができます。

④1人1台タブレット端末の配付

1年生~6年生の全児童及び全教員に、1台ずつタブレット端末を配付しています。
校舎内での使用はもとより校庭でも、さらには校外学習や家庭学習でも活用することを視野に入れ、セルラーモデルを採用しています。
また、集中管理とフィルタリングのシステムを使用し、機器や運用上の安全を確保しています。授業や特別活動の様々な場面での利用が進む中、効率化だけにとどまらない、新しい授業や学習形態が出現し、活用の方法も広がりを見せてきています。
一方で、著作権や肖像権などへの配慮と個人情報の保護、ネットワークやシステムに潜む様々な危険の回避と安全確保など、慎重な対応が求められる事柄が多々あります。
このような状況に対して、児童が自ら考え判断して、安全に正しく使用できるように、日々指導しています。

校内LAN

視聴覚室(コンピュータ室)だけでなく、普通教室・特別教室・正堂・集会室・体育館など、人が集まって活動するすべての施設で、有線・無線のいずれでもインターネット接続ができる環境を整備しています。

「情報」授業

授業としての位置付け

3・4年生では、週に1時間、「情報」という授業を設けています。 ここでは、コンピュータの基本的な操作や活用に慣れ親しませる活動を通して、基礎的な技能や考え方を習得させるようにしています。
5・6年生では、さらに「総合的な学習」の一環として位置付け、他の教科や特別活動などと連携してコンピュータを活用することに主眼を置いています。

そして、学びの対象やその内容について興味関心の幅を広げたり、コンピュータのプログラミングを通して論理的な思考力を身につけたり、コンピュータを使って自分の考えを表現したり発表したりするなど、その応用の範囲を広げるようにしています。

複数の専任教員が指導に当たります。
個別の質問や問題にも即応できるようにすることで、児童一人ひとりの技術習得や理解が、より確かなものになるように配慮しています。

内容

児童の成長段階に沿った独自のカリキュラムを作成しています。
実際には次のような段階を踏み、ゆるやかで着実な理解を目指しています。

①コンピュータの基本的な操作方法を習得し、コンピュータに親しみながら、徐々に活用方法の範囲を広げていきます。
コンピュータの電源操作、マウスやキーボードの基本的な操作の習熟から開始し、学習支援ソフトを利用しながら、キーボード入力による文書作成、グラフィクス作成(お絵かき)、文字・グラフィクス混在のプレゼンテーションなどに取り組み、コンピュータの基本的な技能を習得していきます。

②コンピュータをインターネットに接続すると、様々な情報が得られ、調べ学習などに活用できることが理解できるようにしています。
教科や校外教育などの活動と結び付け、インターネット検索の初歩を指導します。その際、信頼度の高い情報を確実に得るための方法を理解させるようにしています。

③情報モラルについての学習を通して、コンピュータをはじめとする情報機器やコンピュータネットワーク(インターネット)の安全な活用の仕方について理解できるようにしています。
著作権や肖像権といった話題を取り上げながら、情報モラルについての基本的な考え方を理解させるようにしています。
また、危険なサイトに誘導されたり、危険な情報を誤って不用意にダウンロードしたりすることのないように気を付けるなど、インターネットの負の側面にも着目させ、安全な活用の仕方を理解させるようにしています。
さらに、身のまわりや社会には様々な種類のコンピュータが存在していることに着目させ、コンピュータやインターネットの有用性やその特性を多面的に理解させるようにしています。

④情報処理の流れをプログラミングとして体系化することで、コンピュータを使って結果を得たり問題や課題を解決したりできることを理解させるようにしています。
プログラミングは、4年生から取り組ませています。ただし、いきなりコンピュータの画面でプログラムを作成するというのでなく、一定の条件の下での場面や状況の変化に着目させ、その流れや展開を順にたどることができることの理解からスタートします。

そして、そこに規則性や論理が潜んでいることに着目させ、それをコンピュータ上で表現することでプログラミングができること、そして、それを実行し、予測した規則性や論理が正しく反映されているかを確認させることで、コンピュータの動作を改めて理解させるとともに、プログラミングのおもしろさだけでなく、コンピュータを活用することの意味や可能性を理解させるようにしています。
また、自宅でも進んで取り組めるように、独自のガイドラインを策定し、安全に学習できるように配慮しています。
このように、コンピュータならではのプログラミングに取り組ませることで、物事を筋道立てて考える力(問題解決能力)の育成を目指しています。

⑤これら一連の活動を通して、最終的には、コンピュータやインターネットを活用して、自分の考えをまとめたり、発表したり表現したりする技能と見識とを身に付けることを目指しています。

初等科図書館システムとの連携

初等科図書館では、図書館業務専用のシステムを導入しています。図書の貸借が簡単にできるだけでなく、児童はタッチパネル形式の図書検索専用パソコンで蔵書検索が簡単にできるようになっています。
また、5・6年生については、図書の時間と連携することで、初等科図書館の利用も含めた総合的な情報活用の仕方を学ぶことができるようにしています。

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